悪い噂がツイッターでいともたやすく無責任に拡散していく様子を描いていて、生々しくてイヤーな話でした。「藪の中」方式で巧みに構成されていて、映画的には面白かったけど原作者の湊かなえさんの手のひらで転がされている感じが腹立たしい（笑）。
拡散させるのが、TVのワイドショーネタを提供するTV関係者なので、格好のネタにもされてしまいます。（ミヤネヤ風の生瀬勝久さん笑ったわ）彼もまた利用されていたわけですが、あまりにも軽はずみに乗ってしまうところが如何にもありそうな話でした。
ワイドショー取材で「容疑者を知る人」たちのコメントが更にリアルで怖かった。誰もがちょっと面白そうに生き生きと話しているんですよね。出演者たちが全員、自分の役割をよく理解しているらしい演技に見ごたえを感じました。
井上真央ちゃん、ほんとに凡庸な非モテ系に見えたもんなー。負のオーラ出しまくってました。秋野暢子さんは田舎のおばさんには見えなかったけど、それは却って茶番劇っぽくしようという狙いだったのかもしれないな、と後で思いました。
