昨年(2021年)、鎌倉・光則寺で撮影をしたヤマアジサイたちの画像を纏め、
フォトアルバムにしました。
『 2021年鎌倉・光則寺のヤマアジサイ 』
https://blog.goo.ne.jp/photo/451540
( 178品種391枚 )
海蔵寺を出て海蔵寺の駐車場に寄り、横須賀線の線路の下をくぐり亀ヶ谷(かめがやつ)坂へ。
海蔵寺へ向かう道には楓の木が多く、秋には見事な紅葉を楽しむことができます。
海蔵寺駐車場入り口の見事なマルバウツギの白い花
秋の紅葉が美しい楓
やぐら(鎌倉時代の横穴式墳墓)入口に咲くハコネウツギ
境内にも植えられている花ですが…
コデマリによく似たミツデイワガサ(三つ手岩傘)だと思います
道沿いにもあちらこちらでマルバウツギの白い花が咲いていました。
ジャノメチョウの仲間だと思うのですが、、、(^^;
民家の楓の木にもセッコクが咲いていました。
なかなか風情があります
亀ヶ谷坂(かめがやつざか)、結構きつい坂なんです
この坂を通るときは北鎌倉側からをお勧めします。
ヒメウズ(姫烏頭)
山麓の草地や土手、道ばたなどに生える多年草で、
草丈は10~30センチ程になります。
早春に花径6~7ミリの白い花を下向きに付けますが、
実は白い花弁に見えるのはガク片で、花弁はその内側の淡い黄色。。
肉眼でもマクロ撮影でも捉えるのは至難の業
何しろ少しの風にも花はゆらゆら、息を止めても無理でした。
それでも、見つけると撮りたくなる可愛い花です。
(ヒメウズの果実)
ニガナも咲いていました
北鎌倉・円覚寺の崖にヤマフジ、今年の見納めかもしれません
( 撮影日:2022年5月8日 )
英勝寺から横須賀線沿いの道を道なりに歩いて行く突き当りに海蔵寺(かいぞうじ)があります。
鎌倉市扇ガ谷(おうぎがやつ)にある臨済宗のお寺です。
早春の梅に始まり、福寿草、海棠、雪柳、空木、紫陽花、百日紅、凌霄花、紫苑、萩、紅葉、、、etc.
挙げきれないほど様々な花が咲く、いつ行っても何かしらの花が咲いている、花のお寺です。
横浜市のサイトでは
1253年(建長5年)藤原仲能(ふじわらなかよし)がここに七堂伽藍(しちどうがらん)を再建しましたが、
1333年(元弘3年)の鎌倉幕府の滅亡と共に火事になります。
その後1394年(応永元年)、鎌倉公方足利氏満の命令を受けた上杉氏定が
心昭空外(しんしょうくうがい)を招いて再建しました。
寺宝には腹部に薬師の面部を納めた薬師如来坐像などがあります。
また、海蔵寺の入り口の右手に鎌倉十井の一つ底脱(そこぬけ)の井が、
左手奥にはやぐらの中に丸穴が16個並んで湧水をたたえている十六の井があります。
と紹介されています。
今回、光則寺から海蔵寺へ足をのばそうと思ったのは、
以前から名前が分からず気になっていた
ドイツから来たウツギの仲間「ドイツィア・エレガンティシマ・ロザリンド」の確認と、
時期的に同じウツギの仲間のバイカウツギ(梅花空木)が咲いているのではないかと…
ロザリンド、シャクナゲ、バイカウツギの競演
手前の淡いピンクの花が「ロザリンド」です。
今まで何度も撮りながら、サラサウツギ(更紗空木)の変種だろうか…と謎だったのですが、
n-momokaさんのサイトでこの花をアップされていたのを見て、
やっと名前を知ることができました。
バイカウツギ(梅花空木)
別名:サツマウツギ
山地に生え、よく分岐して高さ2mになる落葉低木、
6月頃、枝先に直径3cmくらいの白い花を5~9個開きます。
ちょうど咲き初めだったので、どこから撮っても綺麗で、
かえってどこを撮ったら良いかと迷うほどでした。
セッコク(石斛)
岩の上や大木に着生する着生植物で、ラン科です
毎年、この楓の木にボールのように花を付け、見事です。
ただ、花は終盤になっていてアップには耐えられなかったのが残念でした。
でも、見ることができて良かった♪
アメリカロウバイ
今までクロロウバイ(黒蝋梅)と思っていましたが、どうも違うようです
花の名前って難しいですね(^^;
秋には、山門下の石段に覆いかぶさるほどの萩の花が咲きます
( 撮影日:2022年5月8日 )
光則寺を切り上げ、気になっていた海蔵寺へ移動。
鎌倉駅西口から徒歩で海蔵寺へと向かう途中で撮った花のある風景をご紹介します。
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英勝寺前からの先、いつもはヤマフジが薄紫の花を咲かせる崖は樹木が伐採されていました。
ヤマフジやテイカカズラが無くなってしまったのは残念ですが、
地層とクサノオの群落は魅力大でした。
崖を這い上っているのはヤマフジでしょうか…
マルバウツギ、地層の境目から…
海蔵寺への道路脇や疎水、ゲンペイコギクが石垣を彩っていました
( 撮影日:2022年5月8日 )
TVで放送された連休中の混雑ほどではありませんでしたが、
鎌倉駅前はそれなりの人出でした。
でも、長谷地区にある光則寺は観光客らしき人はほとんど見られず、とても静か。
法事の読経に合わせるかのようなモリアオガエルの鳴き声と鳥の声…
ゆったりとした時間が流れていました。
今日は、境内に咲いていた花たちをご紹介します。
コケリンドウ(苔竜胆)
日当たりの良い山地や野原に生える2年草
光則寺では芝の中にぽつぽつと淡青紫色の小さなを咲かせていますが、
ほとんどの方は気付かず通り過ぎていきます。
話しかけても大丈夫そうな方には、「コケリンドウが咲いていますよ」と言うと、
みなさん「小さくて気が付かなかった!」とおっしゃいます。
マルバウツギ(丸葉空木)
地植えのヤマアジサイ、品種は不明です
ガクウツギ(額空木)
両性花は脱落し、装飾花にわずかに紅色が入り、そろそろお終いの準備です
シャクヤク(芍薬)
ちょうど咲き始め♪
ウケザキオオヤマレンゲ(受咲き大山蓮華)
今回は中を見せてくれました。
ホウの花によく似ています。
アヤメ(菖蒲)
本堂裏の斜面に一株…イモカタバミ(芋傍食)
カタバミ(酢漿草、片喰、傍食)
10年以上前に台風で倒れた梅の古木には、毎年ユキノシタ(雪の下)が小さな花を咲かせます
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)
まだまだ元気です
6月になると紫陽花が咲きます
ミヤコワスレ(都忘れ)はまだまだ元気!
コゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)
タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)
カラスビシャク(烏柄杓) サトイモ科
別名:ハンゲ(半夏)
畑の雑草として普通に見られる多年草
漢方では球茎を半夏(はんげ)といい、薬用にするそうです。
光則寺ではカラスビシャクに似ていますが、全体が大形のオオハンゲ(大半夏)もあります。
でも、仏炎苞はまだ出ていませんでした。
ハキダメギク(掃溜菊)
トウバナ(塔花)
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光則寺からバス通りに出るまでの道端に咲いていた花です
ツメクサ(爪草)
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)
キクノハアオイ(菊葉葵)
長谷寺通りの一か所に生え、オレンジ色の1センチほどの花を咲かせていました
他では見たことが無いので、どこから来たんでしょう
( 撮影日:2022年5月8日 )
爽風(サワカゼ) 高知県産
装飾花は青色ですが、今年はピンクの爽風に…
一重のガク咲きで装飾花は十字型です
新宮てまり(シングウテマリ) 愛媛県産
青色のテマリ咲き…の予定ですが、
今年はピンクになるのかも…ちょっと楽しみ♪
酔湖の月(スイコノツキ) 高知県産
ヤマアジサイとコガクウツギの交雑種ではないかと言われています
装飾花のガク片がまん丸、「月」とつけられたのがわかります
瀬戸の月(セトノツキ) 高知県産
ヤマアジサイとコガクウツギの自然交雑種と言われています
装飾花は淡い青と淡いピンクの2種類を見ることができます
滝の粧(タキノヨソオイ) 高知県産
装飾花は淡青色に白の絞りが入るのですが、、、
咲き始めでもそれらしい雰囲気になっています
玉姫(タマヒメ) 高知県産
コガクウツギ
今は淡い緑がかった白ですが、咲きすすむにつれ紅色が入って来るようです
望郷(ボウキョウ) 高知県産
昨年は、爽やかな青色の装飾花が見事でしたが…
今年はどのように変化するでしょうか
三嶺の月(ミウネノツキ) 高知県産
ヤマアジサイとコガクウツギの自然交雑種
深山黒姫(ミヤマクロヒメ)
( 撮影日:2022年5月8日 )
今日は来客予定が無くなったので、光則寺のヤマアジサイの様子を見に「いざ!鎌倉!!」
見頃まではもう少し日にちがかかりそうでしたが、
咲き始めの初々しい装飾花をつけた品種をいくつか撮ることができました。
今日と明日の2回に分けてアップしたいと思っています。
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青コガク(アオコガク)
今年はピンクが強くなったようです
石鎚てまり(イシヅチテマリ)
一閃(イッセン)
初見の品種、この後どのように変化をしていくのか…楽しみです
奥多摩コアジサイ(オクタマコアジサイ)
客殿前に3鉢が並べられていました。
また見ることができて良かったです。
金山品寺(キンザンヒンジ)
純白の両性花がとても美しい
( 撮影日:2022年5月8日 )
ナツトウダイ(夏燈台)
春の草原脇の散策路
オトメフウロ(乙女風露)
図鑑に載っていなかったので検索をしたところ、
ヨーロッパ原産の帰化植物で、1950年に神奈川県藤沢市で見つかったとのこと。
アメリカフウロによく似ていますが、花色は紅紫色、花径は極小…
果実はアメリカフウロよりも少し小さめですが、しっかりお神輿になっています。
アメリカフウロ
キショウブ(黄菖蒲)
カワセミが餌場にしている池、一羽のカワセミに望遠レンズを付けたカメラマンが10人以上…
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今回の四季の森公園の花のご紹介は今日で最後です。
次回はもう少し早い時期に、
セツブンソウやカタクリ、クマガイソウなどが林下に咲く様子を撮りに行きたいと思っています。
まぁ、来年の話し…きっと鬼が笑っているでしょうけど(^^;
( 撮影日:2022年5月4日 )
ヤブデマリ(藪手毬) スイカズラ科
川沿いなどに生える落葉小低木です。
アジサイに似た白い花を咲かせますが、アジサイの仲間ではありません。
クロヒカゲ タテハチョウ科
良く見るヒカゲチョウに比べ翅の色が少し黒っぽいです。
あまり蝶など動くものは撮らないのだけれど、じっとしていてくれたので…♪
夏になるときっとミゾソバやハンゲショウで賑やかになりそう~
眩しい緑
ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)
この手のキジムシロ属は、私にとって苦手な花です。
いつもヘビイチゴかヤブヘビイチゴか…と悩んでしまいます。
微妙に3小葉が細長いことからヤブヘビイチゴではないかと(^^;
不動の滝への散策路、まさに風薫る路でした
もみじの葉が美しい
キンラン(金蘭)
園内の数か所で見ることはできたものの、近くで撮れたのはこの1株だけでした。
ギンラン(銀蘭)
木道(だったような…)から離れた場所で咲いていたので、寄ることができず残念。
距があるように見えるので、クゲヌマランではなくギンランではないかと考えました。
でも、微妙なんです(^^;
ニョイスミレ(如意菫) 別名:ツボスミレ
スミレの仲間の中では最も花期が遅いスミレです。
少し湿り気のある場所であれば、いたるところで見られます。
直径1センチ程度の白い小さな花ですが、唇弁に入っている紫色のすじが緻密で美しい!
見かけるとつい撮ってしまいます。
( 撮影日:2022年5月4日 )
以前から一度行ってみたいと思っていた四季の森公園に行ってきました。
神奈川県立で、里山の風景が残る四季を通して楽しめる風致公園だそうです。
初めてなので南口から入り、木々に囲まれた散策路を池方面へ、、、
そこから春の草原~あし原湿原~不動の滝~春の草原~池へ戻るという2時間ちょっとの撮影
とても気持ちの良い散策&撮影でした。
2~3回に分けてご紹介したいと思いますので、見ていただければうれしいです。
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ニガナ(苦菜)
(咲いているとつい撮ってしまいます)
(水辺にもたくさん)
(果実が出来ていました)
(黒い筋のところが割れて、中から種が出てきます)
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)
園内のあちらこちらに生えていました
ヒメコウゾ(姫楮)
逆光に照らし出されてきれいでした
今年初撮りのフタリシズカ(二人静)
トキワハゼ(常盤爆) サギゴケ科
春の草原で何か所も群生をしていました。
日当たりの良い平地などで普通に見られる1年草。
ムラサキゴケに似ていますが、横に這う枝を出さず、高さ6~20センチになります。
名前は常に葉が生えていて(常盤)、種が爆ぜるように飛ぶところから付けられたとされているようです。
ホウチャクソウ(宝鐸草) イヌサフラン科
花冠の先からシベ(かな?)が覗いていてかわいい♪
小さな流れの向こうの山の斜面に生えていたコゴメウツギ(小米空木)
近くで撮れなかったのが残念
(ほとんどが閉鎖花ですが、いくつかの両性花が開いていました)
ミツバウツギ(三葉空木) ミツバウツギ科
散策路のいたるところ、主に水辺で見ることができました。
あし原
木々の新緑が美しい
( 撮影日:2022年5月4日 )