お釈迦様の日(4/8)、光則寺でカイドウの花を夢中で撮った後、収玄寺に寄り、鎌倉市役所裏から海蔵寺、亀ヶ谷の切り通しを抜けて北鎌倉駅へ戻りました。
光則寺で撮った花たちはご紹介したのですが、あとの分をすっかり忘れていました。
今更…という感は否めませんが、、、海蔵寺の花御堂も素敵でしたので是非見ていただきたくてアップをすることにしました。
海蔵寺は鎌倉駅江ノ電側から歩いて約25分、扇ヶ谷の一番奥まったところにあります。
境内には鎌倉十井のひとつ、底脱ノ井(そこぬけのい)と十六ノ井(じゅうろくのい)のあることで知られています。
また、梅、福寿草、カイドウ、ユキヤナギ、シオン、ノウゼンカズラ、サルスベリ、萩、紅葉など、花のお寺としても人気があります。
海蔵寺の脇には小さな竹林があり、下にはオオイヌノフグリ、タンポポ、ヒメオドリコソウそしてヒメウズなどの小さな花がたくさん生えています。
ここも楽しみな場所のひとつで、境内にいる時間よりも、ここで小さな花と格闘をしている時間の方が長いことも…(笑)
今回もピントがちょっと甘いのですが、花から果実になり始めているのが撮れたので(右の画像です)、無理やり登場させました。
「ヒメウズ( 姫烏頭)」
キンポウゲ科オダマキ属で、山麓の草地や道ばた、石垣の隙間などに生える高さ10~30cmの多年草です。鎌倉ではいたるところに生えているのですが、小さいのと、花が目立たないので、見過ごされてしまいます。
花はわずかに紅色を帯び、直径4~5㎜と小さく、下向きに咲きます。下から花を覗き込むと、オダマキに似ていることに感動します。
これもどこにでも生えている「キュウリグサ(胡瓜草)」です。
葉を揉むとキュウリのにおいがするということから付いた名だそうですが、1枚程度ではイマイチ確認できませんでした。
ムラサキ科キュウリグサ属で、15~30cmの2年草です。
花は直径2mmと極小ですが、淡青紫色の花の中心が黄色でとてもきれいで可愛い花です。
一時この花に夢中になって、北鎌倉の踏切脇の群落で、花粉を飛ばす瞬間をひたすら待ち続けたことのある「カテンソウ(花点草)」です。
これはやはり群落になっている亀ヶ谷の切り通しで撮ったものです。
イラクサ科カテンソウ属、山野の木陰などに群生をする高さ10~30㎝の多年草です。
雌雄同株で、雄花序は上部の葉の脇につき、雌花序には柄が無く葉の脇に固まってつくため目立ちません。
画像のは両方とも雄花序です。雄花の花被片は5個で、雄しべも5個あります。左の画像の丸まった状態の雄しべの中の花粉が成熟するとはじけて花粉を飛ばします。花粉を飛ばしたあとの状態(星型に見えます)が右の画像です。
ふわっと煙が立つように見える、雄しべが花粉を飛ばす瞬間は、面白い光景です。
( 2012年4月8日撮影 鎌倉・海蔵寺~亀ヶ谷切り通し )
ただ、ここは日当たりがあまり良くないので、撮影はブレとの戦いに。。
ここよりも、北鎌倉駅から建長寺方面へ抜ける途中にある横須賀線の踏切の手前、
“香り仕事”のところに入り、線路沿いに少し入った山側に、
びっくりするほどたくさんのカテンソウがいますよ。
ここは日当たりが良いのと、じっくり撮ることができるので、お勧めです。
花の時期は4月半ば過ぎから梅雨の頃までかと思いますので、是非。。
カテンソウ、亀ヶ谷の切通しで見つけられたのですか?
私も見たいなぁ~と、ロシナンテさんのブログで見て以来あこがれの花です。
幸い、数年前神代植物園で見られたのですが
それ以後は全く見られなくて、又見たくなりました。
地味な花なので気をつけないと見過ごしてしまいますね。
亀ヶ谷の切通し、ネコノメソウなども咲いていて毎回斜面を
目を皿のようにして何か咲いていないかと気をつけて歩きます。
ヒメウズ、好きな花なのです。東御苑の大手門の植え込みの下に
咲いていて先月しゃがみこんで撮っていました。
良く見ると可愛くてはまってしまいますね。