ハンマーがふりおろされる、ような希ガス

客観は少数の確信犯が作るわけですよ

怒りを、実質的な力に変えるのが「運動」だ!フランスでのたたかいから

2006-04-14 00:07:56 | ■.青年リーダーマニュアル

自分達に痛みを強いる小泉がなぜか崇拝されているという日本国民の転倒した感覚。

それは、なぜか

(1)まず国民一人一人が怒りを持っていても、それが自分の中で消化されてしまっているから力にならない。

(2)そして無力感を抱えた人は、その反動から、英雄崇拝の心理的傾向を持ってしまいがち、

というのがファシズムの理論。(もちろん、支配者層が世論操作のプロのテレビや広告代理店を使って世論操作をしているというのも一因ではあるが。)

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かつて私は「感情的な怒り」を「現実を変える力」に転嫁するのが「運動」だ!と、組合の先輩に教わった。今までそういう事象が自分の周りの日本ではなかったので、ぴんと来なかったんですが、フランスの盛り上がりを見ると理解できる。

フランス国民の怒りを「組織」が指導した「運動」によって、デモによる街頭でのアピール、ストライキによる生産・サービスの停止という具体的なダメージを与えるたたかいに参加させたから、力になったわけです。そしてフランス政府(そして、政府の背後には、初期雇用法を通したがっていたフランス財界がいるわけですが)の方針を変えさせるという力になったわけです。

なぜ日本ではできないかというと、産業別の労働組合・労働協約というのがないから労働者の横のつながりが弱い。デモひとつ行うにも警察の許可がいる。といった環境的なもの。労働組合の役員もどうも「社会を変えたる!」という気概にかける。うまい運動を提起できない。

旧態依然とした手法とはいえ、署名や、集会、デモは、やらないよりはやったほうが一定の力になるとは思う。それでももっと確信をもって、広範な運動にしていくにはどうしたらいいんかということを労働組合(俺も含めて)は考えていかねばならんと思うのです。

 

フランスの環境的な面での詳細はこちらで→http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/2f6ffeb650aa9d0dfd7cadd1eedb5d71

CPEがらみでの朝日新聞のトンチンカンな記事についての言及は→ http://d.hatena.ne.jp/fookpaktsuen/20060413


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