以前、テレビのトーク番組で、出演していた俳優が、加藤大介著「南の島に雪がふる」を絶賛していたので読んでみたいと思っていたら、タイミング良く最近「ちくま文庫」から刊行されました(ラッキー!)。即購入して読みました。
舞台、映画、テレビなどで活躍した昭和の名優「加藤大介」(1911~1975)が、32歳の時に太平洋戦争に召集され南方(西部ニューギニアのマノクワリ)に送られた時の体験を綴ったもの。南方と言えば漫画家「水木しげる」の戦記「総員玉砕せよ!」などで知られている様に、過酷な激戦区だったが、西部ニューギニアのマノクワリは、攻撃はされてもアメリカ軍の上陸はなかった。しかし、食料の供給が断たれていたので飢餓や病気(マラリア、デング熱、赤痢、熱帯性カイヨウetc)に苦しめられた。そんな兵士に元気をだしてもらおうと加藤大介を中心に劇団(マノクワリ歌舞伎座)を立ち上げる。
その劇が生死をさまよう兵士たちに勇気を与え、人間らしさを取り戻させた。そんな劇団の活動を支えた上官の杉山大尉がこう言った「娯楽じゃない。生活なんだよ。きみたちの芝居が、生きるためのカレンダーになっているんだ。演分(注・演芸分隊)は全支隊の呼吸のペースメーカーだぜ。そのつもりでガンばるんだ」そして、劇団員も必死で答えた。そんな活動の中で生まれた数々のエピソードに感動しました!
また、それと同時に国家に捨て駒にされた兵士たちの悲惨さも伝わってきて、この本は、戦争の貴重な記録だと感じました。戦争体験者が少なくなっている現在に一人でも多くの人に読んでもらいたい本です。
ゴールデンウィーク中、本を読もうと思っている人にはぜひぜひ!
舞台、映画、テレビなどで活躍した昭和の名優「加藤大介」(1911~1975)が、32歳の時に太平洋戦争に召集され南方(西部ニューギニアのマノクワリ)に送られた時の体験を綴ったもの。南方と言えば漫画家「水木しげる」の戦記「総員玉砕せよ!」などで知られている様に、過酷な激戦区だったが、西部ニューギニアのマノクワリは、攻撃はされてもアメリカ軍の上陸はなかった。しかし、食料の供給が断たれていたので飢餓や病気(マラリア、デング熱、赤痢、熱帯性カイヨウetc)に苦しめられた。そんな兵士に元気をだしてもらおうと加藤大介を中心に劇団(マノクワリ歌舞伎座)を立ち上げる。
その劇が生死をさまよう兵士たちに勇気を与え、人間らしさを取り戻させた。そんな劇団の活動を支えた上官の杉山大尉がこう言った「娯楽じゃない。生活なんだよ。きみたちの芝居が、生きるためのカレンダーになっているんだ。演分(注・演芸分隊)は全支隊の呼吸のペースメーカーだぜ。そのつもりでガンばるんだ」そして、劇団員も必死で答えた。そんな活動の中で生まれた数々のエピソードに感動しました!
また、それと同時に国家に捨て駒にされた兵士たちの悲惨さも伝わってきて、この本は、戦争の貴重な記録だと感じました。戦争体験者が少なくなっている現在に一人でも多くの人に読んでもらいたい本です。
ゴールデンウィーク中、本を読もうと思っている人にはぜひぜひ!