すこぶる…日記 

室長のアートな日々

2014ブックベスト5

2014-12-31 00:36:13 | 日記
 今回は、マイ2014ブックベスト5を発表させていただきます。まず5位は、杉浦日向子著コミック「百日紅 上・下」(ちくま文庫)主人公の天才浮世絵氏葛飾北斎とその娘お栄の物語。このコミックで、江戸の風俗や人々の暮らしぶりが伝わってきて面白かった。中でも、絵にまつわる怪異譚が凄みがありました。来年には、この作品がアニメで映画化され上映されるとか、どうアニメで表現されるのか楽しみである。

 第4位は、四方田犬彦著「ひと皿の記憶」(ちくま文庫)。四方田氏の幼少のころかの食の記憶から世界各国(韓国、中国、台湾、ベトナム、イタリア、アフリカ、イギリス、フランスetc)の食体験を驚くべき記憶と博識で綴ったエッセー。その内容に感服しました。

 第3位は、種村季弘著漫遊記シリーズ(書物漫遊記、書物探検記、食物漫遊記、贋物漫遊記)は、不良で、奇人で、博覧強記である種村氏が紡ぐ文章は、面白くないわけがない!

 第2位は、梁石日(ヤン・ソギル)著「めぐりくる春」(幻冬舎文庫)この小説をつうじて従軍慰安婦の過酷な体験を知りショックを受けました。そしてこの様な事を生みだす戦争にいきどおりを感じました。

 第1位は、本田靖春著「我、拗ね者としての生涯を閉ず 上・下」(講談社文庫)。著者の生涯を綴ったノンフィクション作品で、反骨精神を貫いたジャーナリストの生き方に感服しました。中でも、1960年代まで続いた輸血に対する売血制度をペンの力で、献血制度に変革させた情熱に感動しました。また、この人の著書「疵 花形敬とその時代」(文春文庫)、「誘拐」(ちくま文庫)、「不当逮捕」(岩波現代文庫)も良かったです。

 来年2015年は、どんな本に出会えるのか楽しみです!!

2014年アートベスト5

2014-12-24 21:15:23 | 日記
 お気に入りのアート番組「ぶらぶら美術博物館」(BS日テレ)を見ていたら2014年のアートを回顧と言う内容で、ナビゲーターの山田五郎をはじめ出演メンバーが今年のアートベスト5を発表していました。

 で、それにならって私のアートベスト5を発表させていただきます。それでは5位から、それは、「板谷波山展」(兵庫陶芸美術館)。この作家の陶芸作品のフォルムや色彩の美にうっとりするぐらい魅せられました。また、この美術館の美しい建物とまわりの自然環境も気に入りました。また訪れたいです。

 それでは4位は、「四谷シモンのドール展」(西宮市大谷記念美術館)ずっとむかしから関西での人形作品の個展を待ち望んでいた私の望みが叶ってとてもうれしかったです。おまけにトークショー(四谷シモン×佐野史郎)にも参加できて至福でした。

 それでは3位は、「バルテュス展」(京都市立美術館)高校生の頃に読んだ澁澤龍彦著「幻想の画廊から」に、この画家の幻想的な作品が紹介されていていっぺんに気に入り、いつかこの画家の展覧会を見たいと待ち望んでいたらとうとう今年それが叶いました。なかでも少女の危うい美を表現した「美しい日々」と「夢見るテレ―ズ」はほんとうに素晴らしかった!

 それでは2位は、「スズキコージ展」(姫路市立美術館)この画家は絵本作家なので原画など小さい作品の展覧会かなと思っていたら、会場を埋め尽くす巨大なライブペインティング作品群(無国籍で幻想的)に圧倒されました!最近読んだ種村季弘著「書物漫遊記」にこの人の名が出てきたのでびっくりしました。種村氏の友人の友人でした。

 それでは1位は、「アンドレアス・グルスキー展」(国立国際美術館)この作家の写真作品(人や物の圧倒的な数の美!?)のビジュアルに驚愕しました。それらの刺激的な作品群にとても感動しました。やはり今年のナンバーワンです。

 来年は、どんな展覧会に出会えるのか楽しみです。そしてアートの旅は続く...。

種村ラビリンス

2014-12-16 21:34:12 | 日記
 種村季弘著「漫遊記シリーズ」(ちくま文庫)が面白い!種村氏の本はけっこう読んでいる方だが、この漫遊記シリーズはなぜか長い間読まずにいてました。しかし、ちくま文庫から復刊された「好物漫遊記」を読んでからその面白さにハマりました。そして勢いづいて「書物漫遊記」、「食物漫遊記」、「贋物漫遊記」、「書物探検記」(書物漫遊記の姉妹編)を読破しました。

 種村氏(1933~2004)は、戦後の混乱期(闇市があった頃)に青春時代を過ごしているので今では考えられない体験をしていて、出会った人間も無頼であったり、虚無的であったり、破天荒であったり、不気味であったりするのでとても刺激的なのです。そんなエピソードを博覧強記の種村氏が語るのだから面白くないわけがない。

 たとえば、闇市で得体のしれない古い油で揚げたものを肴にメチル・アルコールを呑んでその後頓死した友人の話、ヒロポン中毒で後に自死したストリッパーの話、梅毒で体じゅうに包帯をまいて酒場を徘徊する男の話など、戦後の熱気のある時代にしか生まれない話が満載である。

 まだまだ、種村ラビリンスに迷い続けたいと思っています。

TVブックレビュー

2014-12-10 21:22:22 | 日記
 本好きにとって本の情報がわかる媒介はうれしいかぎりです。2012年まで放送されていたNHKBS「週刊ブックレビュー」は理想的な番組でした。この番組でたくさんの面白い本に出会う事が出来ましたし、登場した作家や本の紹介者の個性も知ることができてよかったです。この番組が終わった事はとてもとても残念でした。また復活してほしいものです!
 
 で、現在は、「原宿ブックカフェ」(BSフジ 毎週金曜日pm11:00~11:30)と「宮崎美子のすずらん本屋堂」(BS11)を本の情報源として見ています。

 「原宿ブックカフェ」は、ゲストにおすすめの本を競い合ってプレゼンするコーナーがあったり、本の中に出てくる料理(レシピも公開)を作るコーナーがあったり、書店員による新刊紹介のコーナーがあったり、写真家ハービー山口のフォトコーナーがあったり、作家をゲストに迎えインタビューするコーナーがあったり、などバラエティーにとんでいて面白い!

 「宮崎美子のすずらん本屋堂」は、司会の宮崎美子がゲスト作家を迎え、その作家の人となりや作品を紹介したり、新作の紹介などじっくりインタビューするコーナーがメインで、新刊紹介や発掘本コーナーなどもあり、番組最後の宮崎美子による本の朗読コーナーもこの番組の魅力である。

 本好きな方はぜひぜひ、そうでない方もこの番組を見て本の魅力に触れてください。

ギタリスト

2014-12-03 21:25:19 | 日記
私のウォークマンには、ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、カルロス・サンタナ、デイヴ・メイスン、ジヨニー・ウインター、ドゥウェイン・オールマン、スティーヴィ・レイ・ヴォーン、ロベン・フォード、ギャリー・ムーアetcが入っています。それらをシャッフルして、移動する時やウォーキング中に聴いてギター三昧しています。

 先日、音楽番組「題名のない音楽会」に出演していた和歌山県勝浦のギタリスト濱口祐自氏のギタープレイもよかったな~。

 で、ギターサウンド好きの私は、来年、2015年1月26日(月)に大阪:サンケイホールブリーゼであるラリー・カールトン&スティーヴ・ルカサーのコンサートへ行きます。行くきっかけは、この二大ギタリストのアルバム「NOSubstitutions-LiveInOsaka」の中の一曲をFMラジオでかかっているのを聴いて、カッコイイなと感じたからです。すると、ほどなく中古CD屋でこのアルバムをゲットしました。それから私の愛聴盤になりました。

そしたら、来年、この二大ギタリストのコンサートがあると知って即チケットを購入しました。生でこの二人のギターバトルを見れるのかと思うと今からワクワクします。ギターサウンドは快感!