浜のみかん屋

愛媛の美味しい柑橘類を 『浜のみかん屋』 があなたの元へお届けします。

【亡き同志からのお便り】

2021年03月10日 | 旬の情報
【亡き同志の友人からの便り】
 「前略 この度はお気遣い頂き有り難う御座います。
私が昨年古希を迎えたと言う事は、今年は毛利さんが古希なのでしょうか?
 ここに来て新型コロナのパンデミックで、あれほど人手不足だった社会が就職氷河期に立ち返るとは想いもしませんでしたし、個人的には人生の終盤で未曾有の伝染病に遭遇したり、阪神淡路大地震や東日本大震災、熊本城の崩落などに出会うとは唖然とするばかりでした。
 〇〇が生きている頃、君らの扱う商材は “顕花植物のミカン”、何年も掛けて蜜柑樹を育て、工夫をして果実の成長を見守り、そして急勾配の斜面からの収穫作業、これらを通した安定的な収穫量をバックボーンに明浜ミカンの選別とブランド化について話し合い、“今日のパン” と “明日の夢” を追求すべきだよと電話や〇〇の家でよく話したものでした。
“ 今日のパン ” は国内市場への販売、“ 明日の夢 ” では世界市場への超高級果物としての “ 明浜のミカン ” の販売構想・・・・
 私は大阪で起業した時、コンピユーターバカでしたので、やはり経営の勉強は必須だと思い、通学にアクセスのの良い住居に近い “ 大阪経済大学 ” の経営学部に入学し、多くの思考の引き出しとマーケティングを勉強しました。
マーケティングの授業では、色々な会社の現役役員から講義して頂き大変勉強になり面白かったし、世の中は大企業の意思で作られているのを感じました。
例えば、アパレル業界では2~3年先の流行色は決められているのは常識らしいし、流行と言う言葉自体もGMに言わせれば “ 計画的陳腐化 ” であると言う事など目から鱗が多かったと思います。
他にも “ セブンシスターズ ” や “ 穀物メジャー ” が世界のエネルギーと食料を牛耳っている話や、1PL、2PL,3PLの話など多彩でした。
 ゴタゴタと書きましたが、明浜のミカンはもっと高く売れると言いたかったのです。
では、またおいしいミカンを宜しくお願いします。   早々

 〇〇さんが急性白血病で亡くなって幾久しく、毎年、メールやFAXにてミカンの注文が届くばかりで・・・こうしたお便りは始めてのことです。
〇〇さんと大阪へ言ったメンバーも親の介護で離農されたり、〇〇さんと同じような白血病になり臍帯血による移植は成功しましたが、離農せざるえなくなったメンバーもいます。
 当の私は今年に65歳(勘違いされる程の老け顔)となり、長男がみかん農家を継承してくれて、今年から年金族の仲間入りとなりました。
 後を継いでくれた長男、これからも『浜のみかん屋』のお客様に喜んで頂ける商品を発送して、末永いお付き合いが出来る事を願っています。
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