KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

優先席

2015年11月18日 | 暮らしのつぶやき
天気 曇のち雨

今日は、一昨日の清澄庭園の写真を整理しようと思ったら、どうしても田端の病院まで見舞いに行かねば、ということになってしまった。
その内容はあまり書けることではないので省略。

一昨日今日、と都心まで出かけ、今週末も句会続きで出かけることになる。
新宿くらいまでの30分余りなら、荷物がなければ座らなくても平気。でも、私の、いかにも貧弱な風体と、染めていないごま塩白髪を見ると、よほど同情をひくのか、稀に若い人が席を立ってくれたりする。それが申し訳なくて、必ず優先席のあたりへ乗ることにしている。
ところが・・である。その優先席は最近、若者が座る席になっていることが多いのだ。
無論、私のような外観からはわからない障害者も居るのだから、そうなのかもしれない。でも、3人座っていて、3人とも障害者とは思えない。彼らのほとんどは、高齢者が乗ってきてもスマホから目を離さない(いちおう、スマホ禁止と表示があるけれど)し、チラとこちらを見ても絶対に立とうとしない。
脆弱な体なのだろう、と同情することにしている。

でも、たとえば新宿の先まで行くときなど、腰痛が始まったりしたら、私はそんな若者に声をかける。
「あの~~ どこかお体が悪いのでしょうか、もしそうでなかったら、ちょっと譲っていただけますか」と。たいていは、ぶすっとした表情で仕方なく立つ。
1年ほど前の日曜日のことだった。一度、「ぼくは仕事に行くんです、始発駅で待って座ってるんです、遊びに行く訳じゃありません!!」と怒鳴られた。ハイハイ、疲れているのですねえ、すみません、遊びに行く年寄りに席ゆずる気になりませんよねえ・・と内心、気の毒に思った。
高齢者にはとても住みにくい世の中だ。増えすぎたのだから、それも仕方がないのかも。
今日も、JRの車内はそんな風景だった。

窓のなき病室見舞ふ寒さかな  KUMI

(今日はとても暖かかったけれど、気分の上では・・)

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
窓の (mako)
2015-11-19 07:43:51
なき病室、・・・色々と想像してしまいました。
季語が効いてると思います。
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仕事がとうした! (ふきのとう)
2015-11-19 08:59:41
仕事がどうした!へなちょこめが!
減らず口老人をお許しください。仕事先に着くまで座らないと
仕事が出来ないなんて、何とひ弱な。
老人が増えた分住みにくくなりましたね。心の在り方も変わりました。
席を譲らない若者にも、譲られても拒否する輩にも同じく腹立たしい私です。
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makoさん、読む人の自由・・ (KUMI)
2015-11-19 16:11:30
句は、読む人が自由に解釈していいので、面白いですね。
患者は屈強の若者で来週には退院です。たいしたことはない、でも・・
ということで。裏があります。季語は大事ですね。
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ふきのとうさん、あきれますね (KUMI)
2015-11-19 16:17:44
実はそのとき、私が座りたい訳ではなく、途中で乗ってきた足の悪いご老人のために声をかけたのです。
結局、向かいに座っていた、60代とおぼしき男性が替わりました。
エレベーターでも、元気とおぼしき人がベビーカーの親子を無視したり。
心では解っていても、自分の方が大事、という人が増えていますね。
座りたくなくても、私は座ることにしています、善意は素直に受けたいですね。
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