◆菅第二次改造内閣発足

期待されて誕生した民主党政権が、沖縄問題で躓き、尖閣諸島やロシア大統領の北方領土訪問など外交問題処理の未熟さを露呈。

昨年の参議院選挙の大敗、小沢氏の政治資金問題の再燃、仙谷由人官房長官らに対する参議院の問責決議を受け、止む無く閣僚・党内人事に踏み切った。

自民党政権から民主党政権へ代わっても期待された実績を上げるどころか、5年間に5人も首相が代わると言う迷走振りが深刻化。「失われた10年」に続く、5年を超える政治の空白は、リーマン・ショックによる世界経済の停滞の中で、国民に不安と閉塞感与え、第二次菅政権は、待ったなしの実効が求められている。

「安心できる社会保障制度のあり方と持続可能な財源について、国民的な議論を高めたい」と述べ、税と社会保障の一体改革に意欲を示した。また、環太平洋パートナーシップ協定（TPP）への参加と利害の伴う農業改革も重要課題とした。

今回の改造のポイントは、与謝野薫氏の経済財政・社会保障・税一体改革担当相と海江田万里氏の経済産業相への横滑り人事と言える。

国民の将来に働く意欲と希望を与えることと、持続可能な財源確保の為の税制改革は「待ったなし」で、早急に結果を出していかなければならない。

我々も低俗な批判を慎み、もう少し痛みに耐えて、新政権に期待しようではないか。

内閣総理大臣：菅　直人 (かん　なおと）64・衆⑩東京18区


総務大臣・内閣府特命担当大臣(地域主権推進)・地域活性化担当：
　　　　　　　片山　善博 (かたやま　よしひろ)59・元島根県知事・非議員

法務大臣：江田　五月 (えだ　さつき)69・参④・岡山・菅G

外務大臣：前原　誠司 (まえはら　せいじ)48・衆⑥京都2区

財務大臣；野田　佳彦 (のだ　よしひこ)53・衆⑥千葉4区・野田G

文部科学大臣：木　義明 (たかき　よしあき)65・衆⑦長崎1区・旧民社G

厚生労働大臣：細川　律夫 (ほそかわ　りつお)67・ 衆⑦埼玉3区・旧社会G

農林水産大臣：鹿野　道彦 (かの　みちひこ)68・衆⑪山形1区

経済産業大臣：海江田　万里 (かいえだ　ばんり)61・衆⑤東京1区・鳩山G

国土交通大臣・海洋政策担当：大畠　章宏 (おおはた　あきひろ)63・衆⑦茨城5区
　　　　　　　・鳩山G

環境大臣・内閣府特命担当大臣（防災）：松本　龍 (まつもと　りゅう)59・衆⑦福岡1区

防衛大臣：北澤　俊美 (きたざわ　としみ)72・参④長野・羽田G

内閣官房長官・内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)：枝野　幸男 (えだの　ゆきお)　　　　　46・衆⑥埼玉5区・前原G

国家公安委員会委員長・公務員制度改革担当・拉致問題担当：中野　寛成
　　　　　　　(なかの　かんせい)70・衆⑪大阪8区・旧民社G

郵政改革担当・内閣府特命担当大臣 （金融）：自見　庄三郎 (じみ　しょうざぶろう)　　　　　　　　65・参①比・国民新党

内閣府特命担当大臣（消費者及び食品安全行政刷新）：蓮　舫 (れんほう)43・
　　　　　　　参②東京・野田G

内閣府特命担当大臣（経済財政政策少子化対策男女共同画）・社会保障・
　　　　　　　税一体改革担当：与謝野　馨 (よさの　かおる)72・衆⑩比東京・無所属

国家戦略担当・内閣府特命担当大臣（「新しい公共」　科学技術政策）・宇宙開発担当：
　　　　　　　玄葉　光一郎 (げんば　こういちろう)46・衆⑥福島3区