エントロピーの話

100℃のお湯1リットル＋0℃の水1リットル（合計2リットル）と、50℃の水2リットルが持つエネルギー量は同じです。しかしながら、100℃/0℃から50℃/50℃へ変換することは簡単です（混ぜればよい）が、逆はできません。物理学ではこれを「エントロピーは増大する」という表現で説明しています。50℃/50℃のエントロピーは100℃/0℃のエントロピーより大きいため、元へは戻れないというのです。

エントロピーは物理学以外の分野でも使われることがあります。簡単に言えば、自然界やマクロな人間の行動は、放置すれば均一化へ移行するということ。かつてゴルフは一部の金持ちのスポーツでしたが、今では一般のサラリーマンにも広く普及しています。これもエントロピーの増大だとすれば、元に戻ることはあり得ません。

最近は女性ゴルファーも増えました。ジュニアの人気も高まっています。中国でもゴルフ場の開発が活発で、すでにゴルフ場の数は韓国を上回っているという情報もあります。中国政府は新しいゴルフコースの建設を禁止しているそうですが、現実には増え続けるでしょう。

その先に何があるのか、ちなみに物理学ではエントロピーが無限大になった極限状態というのは、すべてが均一の物質で埋め尽くされた宇宙の終焉、死の世界を意味するそうです。

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