その昔、「スランプという言葉は、王、長島クラスが使う言葉で、凡人が安易に使う言葉ではない」と言った人がいます。今なら「イチロークラスが使う言葉」ということになるでしょうか。この説に従えば、普段なかなか100を切れないアマチュアゴルファーが、120台を連発したからといってそれは「スランプ」ではなく、単に未熟ということになるのでしょう。
同様にアマチュアゴルファーで「自分は今スイング改造中だ」と言う方が稀にいますが、これにも首をかしげたくなります。改造というのはある程度出来上がったものを造り直すこと、完成の域に達しているとは思えないゴルファーがスイングを変えるのは、単に練習方針の変更ではないかと。
石川遼選手が、3月から挑戦していたスイング改造を元に戻したところ、ショットが安定して表情にも元気が戻ったそうです。遼くんでさえもやっぱり改造はまだ早かったのでしょうか。ともあれ、思うように改造の手応えがつかめず、「どう打っていいかわからない」と言っていた状況から脱出できたことは喜ぶべきですね。
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