虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

国民にとっての脅威 

2014-05-11 | 新聞・テレビから
メディアはしきりに北朝鮮、中国の脅威を言い、国民の安全がおびやかされている、と語る。

わたしは、運転中はカーラジオは毎日放送をかけているが、「こんちわ、近ちゃん」の近藤なにがしかは、毎日のように中国、北朝鮮を出し、大平三郎、シルクさんも同調する。近藤某は、別に北朝鮮や中国の専門家でもなく、ただのタレントだが(元アナウンサーだったか)、タレント、芸人が、外交問題をえんえんと語り続ける。タレント総動員だ。

いったい、今、国民の生活、生命をおびやかすのは何だ。
北朝鮮や中国など、よその国のことは知らない。
しかし、わが国の政府、財界が、国民の生活に重大な脅威を与えようとしているのではないのか。

集団的自衛権しかり。自衛隊員、その家族、いや、国民の生活がおびやかされている事態ではないのか。
憲法改正しかり。戦争を拒否する国から戦争をできる国への大転換。これは、アメリカや財界の希望ではないのか。
原発しかり。現に国民の安全安心をおびやかしている。
TPPしかり。国民の経済生活に大きな影響を与えるのに、まったく国民に知らされない恐ろしさ。
増税、税制改革、社会保障しかり。大半の国民の生活は苦しく、餓死者の存在も不思議ではない。

だが、テレビでは、これら、原発、集団的自衛権、生活苦などは扱わない。とにかく、悪いのは中国、北朝鮮だ。いや、報道番組じたいがない。土、日曜など、お父さんが家族と家庭にいる時間、報道番組はない。一度、新聞の番組欄を見たらわかる。昔はこれほどではなかった。この報道番組の消滅は驚くべきことではないのだろうか。異常だと思う。

朝の主婦向けの報道番組があるというかもしれない。タレント(もどき)や芸人が司会するか、芸人やタレントのようになったアナウンサーが司会する番組はたしかにある。コメンテーターもまた、タレントやスポーツマン、いてもいなくてもいい無害な文化人でお茶をにごす。

本来、報道部といえば、テレビ局の花形であったはずだ。今、テレビ局の報道部はおそらく凋落した存在なのだろう。そこでは、もはやジャーナリスト教育、報道マン教育などもまともにされていないにちがいない。テレビ界から直言するジャーナリストはきっと放逐されてしまったのだろう。

報道番組をけちらして、テレビを独占するのは、お笑い芸人たちをひな壇にならべてべらせるバラエティ番組か、クイズ、旅行、そして「うまぁ」のグルメ番組。あと、スポーツ。国民にはこれだけ与えれば十分だと思っているのだろう。

国民の生活が脅威にさらされている中、安倍政権の支持律は60%を超えるという。財界のメデイア支配は完成したというべきだ。

テレビ局の良心ある人よ。新しいメデイアを作れ!テレビ局に反乱せよ。
今日は、えらいえらそうなこと言ったなあ(笑)。反省。




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2 コメント

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大言壮語しなくちゃやってらんない。 (田代栄助)
2014-05-16 08:20:32
北も中国も体制が内部崩壊するのは自明の理です。
わざわざタレントが騙る、いや語る程の事じゃ有りません。

閣議で何でもかんでも決まる事へ疑問を呈さない事こそ大問題で、語るべきではないでしょうか?

国会は機能せず、マスコミは大政翼賛。そして国民はだらしね、いやデラシネ。

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Unknown (荘太郎)
2014-05-16 19:04:15
お久しぶり。

国民に元気がなさすぎますね。
憲法を守る、とか戦争反対とかいう輩は非国民という空気さえ流れています。

明治に誕生した国は70年でつぶれてしまったけど、戦後に誕生した国も70年でつぶれそうです。

幕末や明治の大言壮語する若き草莽の志士が必要だけど、若い者には期待できないので、高齢者が立ち上がるしかありません。
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