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【先見の迷惑】4.4mmバランスヘッドホン端子はJAPガラパゴス規格で終わるだろう

2018年05月26日 23時47分48秒 | 弱電製品

 当然タイトルの予想が外れても責任は負いませんけどね。(だから先見の迷惑ってキャプションいれたじゃん)

 現在ヘッドホンをバランス接続するには、端子の国際的な標準化がされていないこともあり各メーカーやモデルで好き放題されているという問題がある。
 4極キャノン端子で接続するもの、3極XLR端子を2個用いて左右それぞれ別個に接続する物、6.3mmTRS端子を左右それぞれ別個に接続するもの、2.5mm5極端子(以下略)とまあ目も当てられない状況だ。

 そもそもバランス接続とは? ググれ。
 …要はヘッドホンの左右が分離されている接続方式のこと。
 今までのアンバランス接続はグランドが左右共有のため、跳ね返りや逆流に弱く、例えば左側の電気信号が共有化されたグランドで吸収されきれずに右側の信号の流れを邪魔して音質的に不利になると言われている。
 バランス接続の場合、左右が独立しているため逆流や跳ね返りの心配がなくなる上、高級アンプになるとバイアンプ・バイドライブ(左専用アンプ回路、右専用アンプ回路が内部で完全に分離される)などカネにモノを言わせて音質を追求できる設計も可能になるため、オタクちゃんの間で熱い視線を集めている。

 アンプメーカー、ヘッドホンメーカー、ケーブルメーカーがそれぞれ好き勝手して規格乱立に危機感を抱いた極東島国の黄色い猿の群れが、端子径4.4mm・5極、端子の形は6.3mmや3.5mmでおなじみのあの形という規格を作った。
 黄色い猿とはいえもの作りの国、そこはいろいろと考えられたようで、XLR端子みたいに簡単に抜けない構造にすると間違ってケーブルを引っ張った時に断線したりアンプを引きずり下ろす危険性があるが、おなじみの端子の形だとある程度テンションがかかると抜けるため比較的安全だし、従来の6.3mm端子と3.5mm端子のいいとこどりをした設計が可能なところもあり、実はかなり有望な端子だったりする。

 じゃあなぜガラパゴス規格で終わるだろうと予想したか?
 それは4.4mm端子の規格を先導するJEITAがおよび腰過ぎるからだ。

「もちろん海外の公的機関に申請するという方法もあります。ですが、海外でも端子はまだ乱立している状態です。ハイエンドヘッドホン・イヤホンの一大市場である日本で一気に広め、世界でも使われる標準規格にしたいと考えています」

 やる気あるのかこの野郎! と言いたくなるコメントをJEITAの人間がPHILE WEBのインタビューで言っちゃったから。
 確かにソニーやオーディオテクニカなど代表的なJAPメーカーの超高級機には採用されつつあるが、同じJAPメーカーの中でもまだ従来規格の3.5mm/6.3mmを捨てきれずどっちつかずなところが多い。
 どーせならハイレゾ名乗る機器は4.4mm強制!! とでもしてくれれば日本での普及率は盤石なものになっただろうに。
 JAPのオーディオオタクの動向を見て海外進出したいとか言ってる間に、海外メーカーに「事実上の標準」を作られて、結果ガラパゴスになる平成不況以来の「悪しき様式美」の繰り返しになるのではないかと。

 私の嫌いなAppleみたいに「ウチはこれで行く!お前らついてこい!必要とあらば世界規模で標準化する!」位言えないのですかと。Appleは嫌いだが、何か新しいモノを作った時標準化させるスピードについては認めざるを得ない。
 なぜ今のJAPはいい物を作るのにこうも組織立つと鈍足なんだろう。見ていてイライラする。
 かつて電子楽器がアナログからデジタルに移行しつつある時、デジタル電子楽器間の信号接続規格の統一化のために世界中を駆け巡り規格への理解と普及活動にいそしんだローランドやヤマハみたいな情熱はないんだろうか。(いわゆるMIDI規格のこと。)

 バランス接続の良さは賛否両論あるが、オーディオオタクの家で体験したのでその良さは認めざるを得ない。
 だからこそ、とっとと国際標準化してどのメーカーのヘッドホンを買っても端子に迷う事無くサクッと挿せるようになって欲しいし、普及することでもっとバランス対応のヘッドホンアンプが出回り、競争原理により中~低価格帯に降ってこないか期待をしている。(もっともなんちゃってバランスの製品もたくさん出てくるだろうが)

 期待が大きすぎて結果悪態をつくエントリを書いてしまったが、折角JEITAも(珍しく)やる気みたいだし、ガラパゴスで終わって欲しくない願いを込めてみた。

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2 コメント

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CD規格の時の日本のパワーはどこへ… (きたひろ)
2018-09-16 22:13:34
本当に仰る通り。4.4mmが登場したせいで、さらに規格の乱立が進んだ気しかしない。その理由は、「実質的強制力がない」ことに尽きる。

CD規格の時のSONYのパワーを見習ってほしいものだ。
クラシックが1枚の盤で入らなければ意味がないと言ってフィリップスの主張を叩き斬ってまで押し通し、共同と言いつつも実質的にSONYが主導する形で規格を作り上げた。
出来たら出来たで、自前のグループ力も活かしながら、当時デジタルに及び腰だった業界を説き伏せて普及させた。
こうしてSONYはオーディオ業界の覇者という地位を盤石にした。
今回の4.4mm規格にはここまでの気概やパワーはない。

とはいえ、4.4mmは強制力がなくても徐々に受け入れられつつある。
WALKMAN上位機種の相次ぐ採用、そしてユーザーの支持。更にゼンハイザーのHD660sに4.4mmケーブル標準装備。
ここで、一気に海外に出て世界標準規格にすれば、4.4mmは一瞬で世界のポータブルオーディオ市場を独占するだろう。
それくらい4.4mmには優位性がある。それは同時にWALKMANの世界制服も意味する。
JEITA規格がガラパゴス化する前に、SONYとタッグを組んで「4.4mm以外バランス接続と名乗れない」ようにしてしまえばいい。
これが成立すれば2.5mmバランスで作っていたライバルメーカーのDAPはバランス接続を名乗れなくなる。4.4mm対応させる前に、WALKMANがハイエンドオーディオ業界を独占できる。こうなればJEITA規格は世界標準規格を作ったパイオニアとしてオーディオ史に刻まれるだろう。

JEITAなんて製品を作らない団体が作った規格なんて弱い。製品を作れるメーカーが規格を出すから強制力が出るのだ。
たった1年で高級有機ELテレビのシェアトップになれるだけのブランド力がSONYにはある。4.4mm規格を世界標準にすることくらい、今のSONYなら十分可能だ
Unknown (haltmmx)
2018-09-17 13:54:43
熱いコメントありがとうございます。
普及の鍵は4.4mm端子とバランスアンプ回路がハイエンドオーディオの世界からゼネラルオーディオの世界に降ってくることだと思っております。
ハイエンドでお高くとまっている間はそう普及も進まないかなーと。
かつてDAPがオタクのおもちゃだったのを、オシャレなオーディオ製品に仕立て上げたAppleみたいにSONYやオーディオテクニカ、その他 JEITA加盟企業が立ち回れるかがキモであり、最大の不安要素でもあります。

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