らんかみち

童話から老話まで

なにがご当地グルメじゃ!

2009年03月14日 | 酒、食
 当地愛媛県は今なぜか八幡浜市ブーム。八幡浜ちゃんぽんや、はらんぼのじゃこ天なんかがメディアで取り上げられ、ついに田舎のスーパーにもその波が押し寄せてきました。
 でもこれ、自然発生的に訪れたように見えて、実は仕掛け人がいる人工的なブームなんですが、今治の焼き鳥と同じように外地の方々は易々と乗せられてしまうようです。
 
「鉄板で焼く今治の焼き鳥が美味いかって? 炭火焼の方が美味しいに決まってるよ」
 聞かれてそうは答えるものの、今治に来て今話題の焼き鳥とせんざんきを食わずして帰れるか、みたいな強迫観念をできるだけ満足させてあげようとは思ってます。でもね、期待して食べるから喜びもひとしおなのであって、何も知らずに食べて感動できる人は稀でしょう。
 
 先日ご当地グルメの仕掛け人と飲む機会があって、きっとユルキャラに違いないと思っていたら、想像以上だったのには驚きました。氏いわく「次は、焼豚玉子飯を流行らせますよ」との言葉どおり、最近スーパーの弁当売り場に並び始めました。

「焼豚玉子飯というのはどういうものか、美味いのか?」
 知り合いからさっそくお問い合わせをいただき、「想像してみろ、美味いわけが無いだろうが」とは答えるものの、親切なぼくは嘘つき呼ばわりされているに違いありません。そして今日も軽薄なB級グルメのバスターたちが今治にやってくるのでしょう。でもこういった愚かな連中を笑うことはできません。だってぼくも今日、八幡浜ちゃんぽんとじゃこ天を買いに走ってしまったのですから……。

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