らんかみち

童話から老話まで

日本はもう世界一じゃないのだから

2015年10月04日 | PC WEB
 ドローンと呼ばれるマルチコプター(クワッドコプター)の操縦はスマホを使うやり方もあるけど、従来通りラジコンヘリと同じようなコントローラーを使う方法が分かりやすい。
 コントローラーの操作方法を大別すると、日本ではモード1、アメリカではモード2と呼ばれる二つがある。ぼくはモード1でラジコンヘリの操縦を覚えたけど、世界的にはモード2が主流となっている。

 ドローンの場合、日本で売られているおもちゃタイプは、ほぼ全てがモード2を採用していると思う。これらは中国で作ったアメリカ向けの製品を日本に輸入したもので、日本向けに開発されたものじゃない。だから日本のラジコンヘリマニアは、それらを操縦することができない。

 コントローラーを改造すれば解決する問題ではあるけど、今後は日本流のモード1は世界中でラジコン飛行機だけに使われることになるとぼくは考えている。ヘリもマルチコプターも、モード2の方が覚えやすくて操作もしやすいから。
 なのに、ドローンの入門書を読むと「日本ではモード1で覚えると良い」なんて勧めている。違うだろ、といいたい。


 長くR/C界のトップに君臨してきた日本企業は、中国企業のやることを尻目に見て新しい時代に舵を切れぬまま、気づいたら中国製品の販売をするようになっていた。
 トップが、伝統やらプライドやらに足を引っ張られ、失敗を恐れるあまりチャレンジ精神を失ってしまうのは世の常としたもの。分かっていながら、ラジコン界も簡単には変わらない。
「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」という言葉がある。モード1が過ちというわけじゃないが、日本のラジコン界を根底から変革するくらいでないと世界に付いていけなくなるだろう。