らんかみち

童話から老話まで

七折小梅もどきで梅漬け

2014年05月26日 | 酒、食
                

 バラ祭の期間中に知り合いの爺ちゃんたちが野菜を販売していた。ちょいと挨拶に顔を出したら、酒のワンカップが三つ四つ空になっている。天気は良いし、人出が多くて野菜は売れるしで、仲間たちとバラの花見気分でやってるんだろうなぁ。
 顔を出したからには何か買わないといけないんだが、七折小梅らしきものが並んでいる。はは~ん、さては地元のスーパーに置いていたやつかな、やや熟している感がある。

 梅干しで人気の七折小梅(ななおれこうめ)は、砥部焼で有名な愛媛県の砥部町にある七折地区栽培されるブランド品種なんだそうな。仮に同じ品種の木を植えても、当地で採れたものを七折と表示して販売してはいけないらしい。

「七折と同じもんじゃけん、種ばなれがええよ。1kg入り」と勧めてくれる。熟し過ぎみたいだから300円に負けてといえば「よっしゃよっしゃ」と二つ返事をもらえたかも知れないほど上機嫌だったけど、ワンカップ代もいることだし、生真面目な人たちを相手に値切り交渉なんて腰が引けてね。

 今日はその七折もどきで梅干し漬け開始。念のために計量してみたところ、1kgをちょっと切ってるじゃん! 誤差は多い方に出すとしたもんだけど、このあたりが田舎の大らかさというか……。
 ヘタを取りながら選別してみたら、予想通り品質にバラツキがある。使えない傷ものはほとんど無かったけど、大きさが不揃いだ。ま、そこは生産者の顔が見える地産地消ってことで……。

 塩分は13%を目標にしてみたけど、アジシオを使ったから、もしかすると10%を切ってしまうかも知れない。というか、アジシオなんか使って大丈夫なんだろうか。今年最初の梅漬けなので、リハーサルということで甘んじておくか。
 ところで爺ちゃんたち、初日に張り切って飲んだもんだから、「最後の1合がき効いた!」と、二日目はややグロッキーだったかな。まぁ、無理せず生ぬるく頑張って下さい。