らんかみち

童話から老話まで

進水式か、竣工式か

2013年07月11日 | 暮らしの落とし穴


 日本で新しく作られる最後の自動車工場ともいわれるホンダの埼玉工場が完成し、第1号車が製造ラインから出てきたところがニュースになっていた。ということは、工場を作りながら自動車も作っていたということかな。それとも、第1号車が完成した時点で工場が完成したと定義づけているんだろうか。

 うちの島にも日本で新しく建設される最後の造船所が完成しつつある。1万トンクラスの貨物船を建造できるようになるそうだけど、これは現行の外航船造船所が3万トンクラスだから、かなり小さな船だといえるだろうか。
 しかし小さいからこそ、新興国との価格競争に巻き込まれることもなく、従来の技術に磨きをかけることができたらしい。

 この造船所、11月に稼働予定なんだけど、本来なら4月には船を作り始めているはずだった。ところが、お役所サイドの事情で着工が遅れに遅れて11月となった。どれだけの損害が発生したのかはさておき、11月稼働も厳しいらしく、工場を建設しながら船を建造することになるかもしれない。

 こういう土地に住んでいるから進水式は珍しくないけど、工場を作りながら第1号船の進水式ってのは珍しいな。それとも造船所の竣工式と呼ぶべきか。これはレアな映像じゃないか、観に行きたいぞ!