らんかみち

童話から老話まで

グーグル八分を憂う

2011年03月22日 | PC WEB
 遍路をしたころにお世話になった遍路専門サイトがあって、一時はぼくのホームページと相互リンクさせていただいてました。だけど遍路を休止してブログに移行すると、ぼくのHPは単なるテキストサイトになってしまい、申し出てリンクを切断していただきました。
 最近ではその遍路ポータルサイトを見ることもなかったんですが、先頃「個人的な事情と外部環境の変化」を理由に休止されたようです。あのサイトが休止すると困る人も多いはずなので、本当にびっくりしました。想像でしかありませんが、外部環境の変化の一つとして、YahooやGoogleで検索されなくなったのもあるか知れません。

 Googleなどを使って検索できるシステムについて詳しいわけじゃありませんが、検索エンジンというものがあって、そいつがbotと呼ばれる手下をWebに送り込んでいるらしいのです。まるでヤクザの地回りみたいですね。
 その地回り対策として、「仕事を頑張ってます」みたいなアドバルーンを上げると、「よっしゃよっし」と頭をなでてくれるそうです。ところが仕事を頑張っている振りをして、それが嘘だとばれたらお灸をすえられるのだとか。

 botがWebを巡回して集めた情報から、スパムサイトであるかそうでないかを判断する技術というのがあって、それをかいくぐって検索上位に表示させる技術もまたあるそうです。その検索対策が失敗して検索結果に反映されなくことを、村八分にちなんで「グーグル八分」と呼ぶそうです。Googleから爪弾きにされるんですね。
 もちろん当の遍路サイトはスパムじゃないし、利潤追求が目的でもないし、むしろ大変有益なサイトなんですが、botには判断できないのでしょう。そりゃあ、トップページに「遍路」という単語がありすぎるし、隠されている検索キーワードも多いのは確かですが……。

 もう一つグーグル八分にされているサイトを発見しました。お気に入りからは行けるんですが、検索ではどうやってもたどり着けない。あの遍路サイトと同じような状況なので、MSNの「bing」で検索かけてみたら、どちらのサイトもちゃんと表示されます。中国の「百度」を使ってみても検索結果に反映されます。

 Yahooもgooも検索エンジンはGoogleが提供しているらしく、世界の検索エンジンは事実上Googleが元締めなのだとか。そうなってくると、自分が望む検索結果だとばかり思っていたものが、恣意的なものでないといえるのでしょうか。Gooleの検索技術に、偏った情報を提供されていないといえるでしょうか。
 最近は銀行を騙ったスパムサイトがヒットしないと感じていたんですが、どうやらGoogleの技術が活かされているのかも知れません。それはそれで安全でうれしいけど、なんだかGoogleが爆発する前の原発のように不気味に思えてきました。