らんかみち

童話から老話まで

ネズミに教わる食生活の乱れ

2009年02月01日 | 暮らしの落とし穴
 パソコンが立ち上がってもいないのにハードディスクがカリカリ鳴って不気味に思っていたら、どうやら後ろ側にハツカネズミが巣をかまえているらしいんです。あまりにも動きが早いので、網膜の隅に、何か動いた! と気配を感じて振り向いても姿を確認できません。しかし運良くデジカメで動画を撮影することができ、繰り返し再生してみたらミッキーマウスみたいで可愛いー! 
 捕まえて飼いたいところではあれど、所詮は鼠。それにカヤネズミのように希少で大人しいわけでもないし、蛇が狙って家に忍んで来ても困ります。かわいそうだけど毒入り餌を置きました。
 
 一握りほどの毒餌を置いた翌日にトレーが空になっていて、やったこれで退治できたと思っていたら、その次の日もトレーが空になり、そのまた次の日も……。毒餌の説明書を良く読んだら死ぬまで数日かかるとあります。それだけでなく、もしかして一匹や二匹じゃないのかも、あるいはドブネズミもいるのかも。そう考えて毒餌を替えようとまた説明書を読んだら、毒の名前はワーファリンだと分かりました。
 
 どっかで聞いた薬の名前だなと調べてみたら、血栓を溶かす薬だと判明しました。脳血栓とかで倒れた人に処方するみたいですが、ネズミが食べるとその副作用で内臓出血を起こすんだそうです。おまけに網膜が出血するらしく、目が見えなくなって明るいところに出てきて死ぬのだとか。
 
 そうと分かればせっかく今まで待ったのだから、もう少し餌を置いてみようと思うんですが、今日で10日目なんですよ。ひょっとしたらワーファリン耐性ネズミとかが現れたんじゃなかろうか、などと餌を眺めていて、中性脂肪値、コレステロール値の高いぼくこそこの餌を食うべきなんだ! とハツカネズミに食生活の乱れを指摘された思いの今日この頃です。。