何で痴話げんかにぼくが巻き込まれにゃならん? そりゃ、たままたま離婚寸前の夫婦のヨリを、おばあちゃんが説教して戻すという話を書いている途中ではあるが。
たまには場末の飲み屋に顔を出しておかないと忘れられるので、ゴミの枢軸みたいな店で飲んだくれる。場末はくつろげる店なんていうなんてもんじゃない。
糞な店主はくわえタバコで物を作るわ、2、3日休んでも、おでんのダシは替えないわで危険極まりない。安心して食えるのは缶詰くらいなもんだろう。
というわけで、金が無くて缶詰をつついていたのじゃなく、いや、それもあるが、とにかくそんな状況のところに、恋人同士がもめながら暖簾をくぐって来たのだ。
「もうあんたなんか見限ってHALと付き合う!」
はあ、なんでぼくをダシに使うの? それはまあいいとして、二人は50才台。いいなあ情熱があって! だってけんかするのも眠るのといっしょで、パワーがないとできないこと。年寄りは眠れなくて目が早く醒めるっていうのと同じ。
あの二人は結局タクシーでいっしょに帰ったけど、仲直りしたんだろうか。なんか男の方に非があったみたいで、彼女には気の毒な気がしたけど、振られそうになっていた彼もかわいそう。
おっと、そんな事言ってる場合じゃない。おかげでおばあちゃんのせりふが決まったね。やっぱり場末の日常はおもしろい。
たまには場末の飲み屋に顔を出しておかないと忘れられるので、ゴミの枢軸みたいな店で飲んだくれる。場末はくつろげる店なんていうなんてもんじゃない。
糞な店主はくわえタバコで物を作るわ、2、3日休んでも、おでんのダシは替えないわで危険極まりない。安心して食えるのは缶詰くらいなもんだろう。
というわけで、金が無くて缶詰をつついていたのじゃなく、いや、それもあるが、とにかくそんな状況のところに、恋人同士がもめながら暖簾をくぐって来たのだ。
「もうあんたなんか見限ってHALと付き合う!」
はあ、なんでぼくをダシに使うの? それはまあいいとして、二人は50才台。いいなあ情熱があって! だってけんかするのも眠るのといっしょで、パワーがないとできないこと。年寄りは眠れなくて目が早く醒めるっていうのと同じ。
あの二人は結局タクシーでいっしょに帰ったけど、仲直りしたんだろうか。なんか男の方に非があったみたいで、彼女には気の毒な気がしたけど、振られそうになっていた彼もかわいそう。
おっと、そんな事言ってる場合じゃない。おかげでおばあちゃんのせりふが決まったね。やっぱり場末の日常はおもしろい。