あなろぐ

ここは私の巣穴です。自閉症の息子のことや、好きな作品のことなどを書きます。
最近のハマリものはイ・ジュンギ。愛だぜ。

Kouの障害~乳児時代

2004-10-12 21:48:12 | 障害の軌跡
長野オリンピックの開会日に、Kouは生まれた。
ほぼ予定日どおり、陣痛から6時間。体重は3300gちょっと。長男の時は、吸引分娩になったり過呼吸になりかけたり、あまり優等生なお産でなかったのに比べると、順調と言ってよく、体格も普通。

~不安の前兆~
ところが。これがやたらと乳を吐くのだ。
赤ん坊が乳を吐くのは、一般には「溢乳」と言って、飲みすぎた乳があふれ出るものだ。これは心配ないものだが、Kouは、あまりにもよく吐き、入院中は体重が減り続けた。産科の医師は感染症のおそれもあるからと言って、血液検査もしてくれたが、異常は見つからなかった。医師は胃の入り口をしめる筋肉の発達が遅れているのではないか、と話してくれた。
退院後も吐乳は続いたが、授乳後、なるべく長時間体を斜めにさせておくなど、地道な努力もあって、体重は正常範囲帯にぎりぎり引っかかる程度には増加していった。また、慣れとは怖いもので、私はそれ以上何かを調べる必要を感じなくなっていたのだ。

~漠然とした不安~
普通なら、3ヶ月程度で首が座るが、いつまでも頼りない首の座り方だった。
泣き出すとあやしてもまるで効果がなく、あまりいきむせいか、臍ヘルニアにもなった。泣いているときはそっくり返るように体をよじるので、落とさないように気をつける必要があった(とても抱きにくい)。
そのころの私は、自閉などとは夢にも思わず、ひたすらアトピーを心配していた。長男がひどいアトピーで、夜はかゆみで寝られなかったので、Kouの普通でない泣き方も、アトピーでかゆいからだと思っていたのだ。長男の育児から連続で、3時間以上続けて寝られることはほとんどなかったので、体力的にも負担だった。
しかし、1歳を迎えても言葉が出ず、相変わらずあやしてもあやしても効果がないKouに、不安は少しずつ大きくなっていった。

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