go の let's goシニア

リタイヤ・・何でもヤリタイヤ
登山、渓流釣りを卒業して四季の花を愛でています

人喰い谷(細尾峠旧道)を行く

2019年10月30日 | インポート
今年の9月は夏の延長のような暑い日が続いて秋を感じたのが10月の中旬からでした、そんな訳で紅葉の
時期といってもピンときませんが、平地の公園などの木々も心もち色ついてきたような気がします。
昨年の画像と撮影日を見て、昨日の30日に細尾峠に行ってきました、まだ紅葉のシーズンには早いかな、
と思いきや山はすでに錦秋の季節でした、人間の感じとは裏腹に自然界の時の流れは確実に季節は進んでいました。

昔はこの峠が人喰い谷と呼ばれて飛騨に抜ける難所でした、私が岩魚釣りを始めたころに飛騨の渓流に行く時には
この峠を越えてゆきましたがこの峠に差し掛かった時は運転にかなり緊張したことを思い出します。
現在は全長約1.3㎞の五箇山トンネルで結ばれて以前のような危険な山道を通らないで飛騨側に抜けられます。

五箇山トンネルの入口です、トンネルに入らずに右側の通路を進むと閑道の昔の峠道に通じます。
01P1230855
01P1230855 posted by (C)gotyan


02P1250531
02P1250531 posted by (C)gotyan


03P1250535
03P1250535 posted by (C)gotyan

人喰い谷と呼ばれる深い谷を隔てて向かい側の山が見えます、錦に色ついた山腹を巻くようにこれからゆく道路が
見えます、海抜の高い山頂はすでに晩秋の色に染め上がっていました。
04P1250536
04P1250536 posted by (C)gotyan


05P1250540
05P1250540 posted by (C)gotyan

道路の両側の藪がせり出して狭い道路を一層せまく感じます、私の車は林道巡りをしているのであまり気にしませんが両側の
藪が車体にすれます、車を大事にする人は通れない道です。
06P1250541
06P1250541 posted by (C)gotyan

車を止めて谷の下をのぞくと深い谷底が見えます、昔、人が一人やっとこ通れるような冬の峠道を隊列を組んで飛騨の人たちが
物々交換をする重い荷物を背負って峠越えをするときに足を滑らせてこの谷に落ちた人がいたそうですが春になって捜索しても
人も荷物も見つからなかったそうです、それからこの谷を人喰い谷と呼ぶようになったと聞きました。
07P1250542
07P1250542 posted by (C)gotyan


08P1250545
08P1250545 posted by (C)gotyan

谷の詰めも近くなると向かいの道路も近く見えます。
09P1250547
09P1250547 posted by (C)gotyan

反対側にきましたが相変わらず狭い道路です、道路が狭いのでたえず対向車の心配をして進みましたが運の良いことに
この日は一台の対向車と出くわすことがなく通れました。
10P1250552
10P1250552 posted by (C)gotyan

谷をまわりこんできた道です、向かいの山に通ってきた道が山腹に見えます。
11P1250553
11P1250553 posted by (C)gotyan


12P1250555
12P1250555 posted by (C)gotyan


13P1250557
13P1250557 posted by (C)gotyan

ヌルデの葉がきれいに赤く色づいていました。
14P1250561
14P1250561 posted by (C)gotyan

海抜の高い山はスギや松などの針葉樹を除いて一面紅葉しています、今日は曇りで遠くの山は薄く霧が巻いていますが、
秋晴れの良いお天気だともっと綺麗な錦のお山が見られたことでしょう。
16P1250563
16P1250563 posted by (C)gotyan


16P1250566
16P1250566 posted by (C)gotyan

峠の頂上付近にトンネルがあります、このトンネルを超えると飛騨側にでますが、トンネルを左に見て真っ直ぐ進むと
袴腰山の登山口になります、狭いトンネルですがこの道を昔はボンネット型の路線バスが通っていたのですから驚きます
バスが運行していた当時は峠道の道路ももっと整備されていたと思いますが、なにしろ狭い道なので対向車とすれ違う時など
一歩間違えば谷底に転落する危険があったと思います、今日はトンネルを超えて帰ります。
17P1130994
17P1130994 posted by (C)gotyan


飛騨側は道路も広くこれまでの谷あいの道ではないので運転しながら紅葉を眺める余裕も出てきました、
紅葉も赤く色ついています。
18P1250580
18P1250580 posted by (C)gotyan


19P1250582
19P1250582 posted by (C)gotyan


20P1250583
20P1250583 posted by (C)gotyan


21P1250587
21P1250587 posted by (C)gotyan


中部北陸自然遊歩道の朴峠の道と交差する場所にきました、ここに立っている案内表示を見るとこの遊歩道をたどると
鹿熊峠を越えて合掌部落の相の倉の先の上梨まで通じています、途中に牛方をしのぶ石畳みの道もあるそうです、
朴峠を反対側にたどれば唐木峠、人喰い谷をこえて城端の街に通じます、昔は五箇山の人が城端の街に出るときに
利用した峠道だそうです。
一度は行ってみたいと思いますが道は草に覆われて一人では心細い遊歩道のようです。
23P1250598
23P1250598 posted by (C)gotyan

朴峠の石仏です、親子の地蔵さんと片方は花立てに「供養」の文字が見られましたのでこの峠で亡くなった人の
供養の石仏かな?と思いました。
22P1250592
22P1250592 posted by (C)gotyan


平地では本格的な紅葉が始まっていないので紅葉の季節といってもピンとこなかったのですがこの峠にきて山全体が
錦に染まる紅葉を見て私の中の感覚が一気に秋に切り替わりました。
帰りは人喰い谷をひき返さずに五箇山トンネルで安全に帰りました。