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登山、渓流釣りを卒業して四季の花を愛でています

追憶の山~⑤ 白馬三山(しろうまさんざん)

2016年01月20日 | インポート
白馬村北城の大型ショッピングセンターの駐車所から望む白馬(しろうま)三山の雄姿です、ここから望む白馬三山の姿に魅了されてから、安曇野の帰りにはここに寄って眺めています。
向かって右が白馬岳(しろうまだけ2932m)、真中が杓子岳(しゃくしだけ2812m)、左が白馬鑓ヶ岳(しろうまやりがたけ2903m)です。
追憶の山の記事も今回で5回目になりますが、本当は白馬岳が一番最初の記事にしなくてはいけなかったのです、それは1990年7月に登山仲間9名で白馬岳(しろうまだけ)に登ってから、すっかり山の虜になって北アルプスだけでも燕岳をはじめ奥穂高岳、西穂高岳、槍ヶ岳、常念岳、五竜岳にと次々に登って良い思い出をつくっています、中でも燕岳登山は19回を数えています。
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白馬岳登山は登山起点の猿倉から登ります、金沢を午前4時に車で出発して猿倉に8時に到着しました、猿倉から白馬尻までは沢筋の道を約1時間の道程を歩きます。
猿倉の山荘で出発前の記念写真を写しました。
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白馬尻からは真夏でも雪が残る沢筋の「白馬大雪渓」を登ります、白馬大雪渓は日本三大雪渓に数えられています、雪渓の表面は雪が融けてスプーンで取った様に波打っているスプーンカット状で氷の様に硬くなっています、登山靴だと滑るのでここで販売している簡易型のアイゼンを付けます、登山靴に紐でしばって簡単に着けられました。
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雪渓の下は渓流が流れていてむやみに歩くと踏みぬいて沢に落ちます、安全なルートには赤い「紅ガラ(ベンガラ)」で印を付けてルートが分かる様になっていますので、ルートから外れないように歩きました、標高差600m、を2km登ります,大雪渓の上の葱平(ネブカッピラ)までは休憩時間も入れて2時間20分ひたすら雪の斜面を登りました。
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7月の末です、下界では猛暑で汗を流していることでしょうが、ここは暑さ知らずの別天地です。
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2時間の大雪渓の登りも終えて葱平(ネブカッピラ)につきました、谷間に雪渓が滑り落ちたと思われるU字谷の地形に色々な植物が一面に萌えていました、葱平の名は、シロウマアサツキというラッキョウに似た植物が沢山生えていた所から生まれた様です。
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前方の上を仰ぐと杓子岳の北東末端壁の天狗菱(テングビシ)がそそり立っています、ここから見る天狗菱は迫力があります。
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ミヤマキンポウゲの黄色い花が群生していて綺麗でした。
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葱平を過ぎるてから小さな雪渓を横ぎって2時間ほど登ると村営頂上宿舎のある稜線に出ました、。
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雪田越しに白馬山荘が見えました、今夜の宿泊する山荘です。
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稜線から白馬山荘を望みます、私の肩のあたりの先に尖った白馬岳の頂上が見えます,ここから白馬山荘までは約20分ほど歩きます。
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白馬山荘が増築工事中で、麓からヘリで建設資材を運んで急ピッチで工事を進めているようでした、現在では展望レストランや個室もあって山小屋とは思えないような施設の様です、最近のデーターでは定員が800名になっています、私が行った最盛期の頃はザコ寝でスシズメ状態でした、左側の山荘だだけで定員が1500名となっていた時代でした、畳一枚に2~3名は当たり前で、廊下や階段にも寝ている人がいました。
私は押入れの唐紙を外して下の段の手前側に寝ましたが、夜中に上の段の人が落ちて来ないか気が気でなかったことを記憶しています。
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山荘で宿泊の受付を済ませて、荷物を置いて頂上に向かいました、午前中の晴天と変って午後からの山は雲やガスが掛かって遠くの見通しが悪くなってきました。
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白馬の山頂に着きました、山頂で一緒の登った登山仲間と記念撮影しました、時間は16時30分でした、下からガスが上がってきて遠くの景色を遮り、刻々と変る景色を見ていました。
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翌朝はご来光を見るために夜が明ける前の4時頃にカメラだけ持って山荘を出ました、15分ほど歩くと頂上に着きましが、頂上には大勢の人がご来光を見に集まっていました。
暗闇に浮かぶ遠くの雲の茜色が時間が経つにつれて明るい色に変って行きます。
4時50分に雲海から太陽の光が洩れて遠くの峰をバラ色に染めてゆきました。
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ご来光見物してから山荘に戻って朝食を済ませ、出発の準備を済ませて外に出ました、お天気は上々で、午前中は雲やガスもなく、今日行くコースの杓子岳(手前)や白馬鑓ヶ岳(奥)の尾根筋に登山道も見えます。
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杓子岳への尾根道のお花畑から振り返って白馬岳を望む、昨夜泊った白馬山荘と白馬岳の頂上がよく見えます、左側の雪田の下に屋根がのぞいていますが、村営頂上宿舎です。
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杓子岳を越えて白馬鑓ヶ岳に続く登山道にて、正面の杓子岳は全体に小さな石のザラ場になっていて、今歩いてきた山頂からの道や山腹の巻道も見えます。
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白馬鑓ヶ岳の頂上から白馬岳を望む、少しガスが掛かってきましたが、中央の尖った峰が白馬岳です、右側の白い山が杓子岳、左下が鑓ヶ岳の頂上方向でそこから登山道が杓子岳の山腹を通って白馬岳に伸びているのが見えます。
このようにお天気の良い日の尾根歩きは見晴らしも良く最高の気分です。、
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白馬鑓ヶ岳を下って、尾根道は未だ続きますがこのあたりから左斜面に分岐して大出ヶ原や鑓温泉の方に下ります、画面左中央より下に小さく見えるのは天狗山荘です、左上には五竜岳、鹿島槍ヶ岳の双耳峰の片方が五竜岳の峰に隠れています。
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コバイケイソウ
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ウルップソウ
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イワギキョウ
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大出ヶ原から鑓温泉に下って行きます、ニッコウキスゲが綺麗に咲いていました、沢筋に見える建物は鑓温泉です、私たちは入らかなったのですが槍温泉には露天風呂やキャンプスペースもあります。
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この時の登山と違いますが、それから何年か後に栂池自然園に行った時に白馬大雪渓が見えました、ベンガラでルートが引かれた雪渓を登山者が登るのが見えました、写真では分かりませんが蟻の行列の様に見えました。
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今日は強風が吹いて横殴りの雪が降っています、日中でも5℃ぐらいしか気温が上がらづ寒い日です、25年も前の白馬岳登山を思い出して書きました、写真はgoや登山仲間が写したアナログプリントをスキャンしてデジタル化した物です、お見苦しいと思いますがお許しください。(1月19日)


お終いまでお目を通していただいて有難うございます。