白龍のオウム・アーレフで過ごした日々

オウム・アーレフと新団体「ひかりの輪」について考える。

第3回ボーディーサットヴァの会

2006-11-18 00:07:41 | Weblog
本日は、土曜日なので、第3回ボーディーサットヴァの会を開催いたします。
本日のテーマは「エヴァンゲリオン」についてです。

 事件前のオウムでは、ロシアへの大々的な布教活動と同時に、日本に向けてラジオ放送を開始した。その名も「エウアンゲリオン・テス・バシレイアス」訳すと「御国の福音」となる。このラジオ放送で、全世界に真理が伝えられた後、世界は最終的な破局へとむかうはずであった。しかし、実際は、オウム自ら、ハルマゲドンの自作自演を行ってしまい、教団自体が最終的な破局に向かいつつある状態である。

 このラジオの番組タイトル「エウアンゲリオン・テス・バシレイアス」という言葉を聞いた時、ずい分長ったらしい題だと思った。聞きなれない言葉だが、ロシア語じゃしょうがないかと思って聞いていた。

 そのうちに、金銭的に続かなくなったのか、ラジオ放送も途中で打ち切りになった。95年には、サリン事件が起きて大騒ぎになってしまったため、そんな題名も記憶のかなたに逝きかけていたのだが、あるアニメの題名で、似たような言葉を聞くようになった。それが、「エヴァンゲリオン」である。「エウアンゲリオン」「エヴァンゲリオン」よく似ている。私は、オウムのラジオ放送を聴いた者が、パクッたのだろうと思っていた。深夜12時過ぎてからの放映で、ちらっと見たのだが、あまり気にも留めないでいた。

 しばらくしてから、道場に行って、エヴァンゲリオンというアニメがありますよと言ったら、サマナに、「あの番組を見ると、魔境に入るそうです。見ないほうが良いですよ。」と言われた。フリーメーソンが作ったアニメみたいな感覚であったようだ。サブリミナル効果があるとかなんとか、深夜にそれを見せることで、潜在意識に根付いてしまうとかなんとか・・・。こちらも、その時はまだ、何の疑いも持っていなかったので、そんな番組を見たら、修行の妨げになると思って、極力見ないようにしていた。

 しかしながら、見るなといわれると見たくなるのが人情。ちょっとだけなら大丈夫だろうと、始まりの部分だけ見てみることにした。そうしたら、生命の樹かなんかが出てきて、びっくり。これは、やはりユダヤの日本人洗脳計画のために作られた、サブリミナル入りのアニメに違いないと、最初の5分くらいで、見るのを止めてしまった。先日知ったのだが、オウムでも、番組当初からこのアニメを注目していて、師以上は見ても良いことになっていたらしい。それを、使って導きもしていたということである。ずるいねえ。自分達ばかり見て・・。おかげで、リアルタイムで見損なってしまった。小梅太夫風にチックショー!!と言っておこう。

 私などは、おかげでさっぱり知らなかったが、エヴァンゲリオンは大変な人気だったらしい。噂ではいろいろ私の耳にも入ってきた。まず、内容が難解であるという話は、よく聞いた。そして、そこが、玄人受けするのだということであった。私は、見ていないので、何がなにやらさっぱり分からなかったが、そのうちに、オウムとの関わりがあるなどと言う話まで流れてきた。その後、現在に至るまで、レンタルビデオ店でずらりと並んだ作品を眺めてはいたが、見ようという気はあまり起きなかった。

 昨日、シヴァの喜びさんのブログで、エヴァンゲリオンが10年ぶりに復活するなどと書いていた方がいたが、今回の教団の分裂から、新教団の設立とからめて、教団とシンクロしているのではないかと妄想を膨らませてしまうのだが、やはり何かあるのだろうか?内容を知りもしないで、シンクロもシロクロもないのだが、ちょっと知ったかぶりをしてみたくなる。

 ネットでエヴァンゲリオンについて調べてみたら、いや~、いろいろなものが詰め込まれたアニメだということが分かった。(10年の目にして今更なのだが・・。)

 カバラ思想の中心概念である、生命の樹が出てきたり、アダムとエヴァが出てきたり、ロンギヌスの槍が出てきたり、使徒が出てきたり、死海文書出てきたりとユダヤ・キリスト教的な色合いが強いが、カバラ神秘主義やグノーシス主義も加えられているようだ。

 主人公「シンジ」の父親の名は、「ゲンドウ」、「シンジ」を戦いに進ませるきっかけをつくったのが「レイ」。この三人の名前を並べ替えると、「ゲンドウ」=「言動」、「シンジ」=「神児」、「レイ」=「霊」となり、これは、旧約聖書の「始めに言葉ありき。言葉は神と共にあり。」から採ったものという解釈が出来、キリスト教で言う「父と子と聖霊」という三位一体を現そうとしたものではないかといっている方もいる。

 そして、このアニメのテーゼとして「人類補完計画」というシナリオがある。説明が難しいので、他のサイトから丸写しさせていただくと、「人類補完計画」とは、「人類の欠落した部分を補い、完璧な存在とするための計画」ということらしい。確かに、解脱に似ているような気もする。

1. 生命の実により、人間を不死にする。
2. 人の抱える原罪・全ての呪縛からの全人類の解放。

 知識の付け焼刃の私にはわからないが、原罪を懺悔し、心を統御し、完全な不死を得るということなのだろうか?

 こうやってちらりとエヴァンゲリオンのサイトをのぞいてみただけで、オウムの人間の好きそうな、神秘主義や、オカルト思想、解脱思想が取り入れられていて、これは嵌まりそう。だから、見るなと言ったのだろうか?

 エヴァンゲリオンに詳しい方達が、好きに話し合っていただければ結構なのだが、とりあえずテーマは、エヴァンゲリオンとオウムと何処が似ていたのか?シンクロしている部分があるのか?人類補完計画は解脱の道と似ているのか?辺りで、話し合っていただければ良いだろうか。あとは、話の流れで何処に行き着こうとも自由である。では始めよう。