白龍のオウム・アーレフで過ごした日々

オウム・アーレフと新団体「ひかりの輪」について考える。

幽霊

2006-11-16 01:36:02 | Weblog
 オウム・アーレフには出家者はもちろんのこと、信徒に至るまで、霊的な人が多いことに驚かされる。あまり、当たり前にそのような人が、いるものだから、長年いるとなんとも感じなくなってきてしまう。「正悟師の指の先から、緑の光が流れていたよ。」「へ~。」「正大師にお会いした途端、エネルギーが上がりすぎて、もう倒れそうです。」「へ~。」、蓮華座組んで、金剛印組んで、帰依マントラ唱えた途端、身体をぶるぶる震わせて、ダルドリーが起きて飛び上がったり、そんな人達を日常的に見ていると、そのようなものは、誰でも起きるもんだという錯覚に陥ってくる。

 私などは、自分では何も起きないのに、さんざん人の話を聞いたり、実際見たりしてきたので、少々のことでは、あまり驚かなくなってしまった。

 しかしながら、教団ではマイナーな低級霊域の話は、普段しないために、聞かされるとかなりインパクトがある。幽霊話などは、功徳が無くて低級霊域に突っ込んでしまった人が見るものとして、教団内ではあまりしないことになっている。しても、あまり、真理の実践に役立たないので、話さないことが多い。

 しかし、信徒さんなどには、結構霊体験をしている人が、いるのではないかと思われる。私などは、見たくても見れないので、ただただ話を聞くだけだが、私の聞いた話の中で、強烈な印象を受けた、二人の方のお話を紹介したい。

 一人目は、マハポにいた、少々年配のおばさんだが、相当に霊感が鋭く、エネルギーに敏感で、開祖が亀戸のビルの1階の階段を上がってきたのが、3,4階の部屋の中にいても分かるという人だった。そんじょそこらの、いんちき教祖よりはるかに迫力のある方だったが、その人に教えていただいたお話である。

 夜寝ていたら、夢か現か、玄関の戸がスーと開いたそうである。見ると、死んだはずの、おばあさんが、立っていたのだそうだ。そして、玄関からスーと入ってくると、自分の寝ているところに近づいてきて、仰向けに寝ている自分の身体の上に正座をして、座ったのだそうだ。本人は、身動きもとれず、金縛り状態だったらしいが、次の瞬間、ばあさんが、鬼のようなすさまじい形相になり、そのおばさんのわき腹を、両方の指で、がしっー!と捕まえた。

 おばさんは、その痛さに、驚いて飛び起きたらしい。辺りを見回したが、そこには、すでに、おばあさんの姿はなかったそうである。何事が起きたのだろうかと思い、服をまくって、捕まえられたわき腹を見てみたら、そこには、くっきりと、10本の指の跡がついていたそうである。

 もう一人は、仙台支部の信徒さんで、この方は、前生は、チベットに僧として生まれていたことや、阿修羅の世界にいたことなどを思い出している方である。この方は、無口でおとなしい方なのだが、ほとんど観念が崩壊してる部分があって、少々のことでは、動じない女性である。結婚されていて、二人のお子さんがいるのだが、上のお姉ちゃんと、このお母さんのお話である。当時お姉ちゃんは、小学生であった。

 ある日、一人の大人の女の人が、昼間、家の玄関に現れたそうである。「○○ちゃん、いますか?」と娘の名前をはっきり述べて、尋ねてきたそうだ。「今、学校に行っているよ。」と教えてやったら、「そう。」と言って、何も言わず、帰っていったそうである。その時、その女性の顔を見たら、血だらけで、顔が半分無かったそうだ。なんと、その女性は、幽霊だったのだ!おそらく、事故か何かで亡くなったのだろうか、かわいそうに、顔も半分無くなってしまったようである。

 普通なら、この時点で、卒倒ものなのだが、このお母さんは、観念が崩壊しているので、顔が無いんだ~。くらいにしか捉えていなかったらしい。それからというもの、たびたび、その女性が家を訪れるようになったという。そのうち、お姉ちゃんとも会うことが出来たのだが、このお姉ちゃんも観念が崩壊していて、全くその幽霊を怖がらなかったらしい。その幽霊は、お姉ちゃんと一緒に遊びたかったようである。

 お姉ちゃんも、顔が無いことなど、全く気にせずに、一緒に遊んでいたそうである。しかし、その姿は、お母さんと、お姉ちゃんにしか見えなかった。そのうち、幽霊は、お姉ちゃんについて学校まで来るようになっていった。そうしたら、そのうちに、お姉ちゃんの仲良しのお友達にも見えるようになってしまった。

 そのお友達も、お姉ちゃんが怖がらないものだから、怖がらずに、一緒になって遊ぶようになったそうである。学校で、他人の目には、二人が遊んでいるように見えても、実は三人で遊んでいたのだ。

 家族で、車で遠出する時には、車の上にうつぶせになって、しがみついてついてくるそうである。その話を聞いて私は、のけぞってしまった。そんな、幽霊いるのかいな。まあ死ぬ前は、普通の人間だったわけだから、寂しさを抱いて死んでいったのかもしれない。成仏していただきたいと思うが、それにしても衝撃的なお話ではあった。

 幽霊も、夜中に急に出てくるから、怖いんであって、昼間に、玄関から入って来られると、あまり怖くはないのかもしれないなと、ふと思ってしまった。

 私は、幽霊と言うのは見たこと無いし、あまり見たいとも思わないが、1年に何回か、夢の中で、怖い目に合わされることがある。夢の中で、何かが襲ってくるのである。黒い影のような存在なのだが、実態ははっきり分からない。しかし、襲ってこられると大変な恐怖が湧き起こる。最初は、夢中になって逃げようとするのだが、そのうち逃げ切れなくなってくる。そうすると、不思議なことに、心の中で帰依マントラを唱えだすのだ。夢の中で、一生懸命帰依マントラを思念していると、魔はスーといなくなってしまう。これは、便利である。帰依マントラを唱えると、たいがいの魔は消えてしまうのだ。

 しかし、先日経験した魔は、しつこくて、帰依マントラを思念しても、なかなか消えずに、いつまでもまとわりついていた。そうしたら、自然と口が動いて、帰依マントラを唱えだした。アストラルである夢の世界で口を動かして唱えだしたら、意識がしだいに現実世界にスーッと戻ってきて、実際のこの世界でも口を動かし帰依マントラを唱え続けていた。しばらく、目が覚めてからも、マントラは唱え続けたら、完全に魔は消え去り心が落ち着いた。傍から見たら、寝ぼけながら帰依マントラを、唱えているかのように見えたことだろう。

 これは、自分でもすごい必殺技だと思っている。帰依マントラさえ唱えれば、アストラルの住人は、近寄れなくなるのが分かったので、安心して寝ることが出来る。人間何か一つくらいは取り柄があるものである。

 今日は、ちょっと教団のタブーに挑戦。低級霊域の話を取り上げてみた。