たけのこ山となんでもやってみるもん

「国道10号自転車通勤」,「奄美の自転車オヤジ」から3度目のタイトル変更です。主夫をしながら竹林整備を始めました。

エアコンの移設(その1 エアコンを取り外す)

2011年06月04日 | エアコンの移設

5月14日,本土の自宅に寄った時の大事な仕事です。奄美の借家には引っ越したときに新しく設置したエアコンが1台あるだけです。こちらの夏は未経験なのでどれほどの暑さか不明です。1階に新しいエアコンを設置したものの,2階寝室にまで新品を設置するのはためらわれました。
自宅には子供部屋に2台も使わないエアコンがあるではないか。そこでそのうちの1台を取り外して奄美まで運ぶことにしました。しかし取り外しと設置は電気屋さんに頼むのが普通です。素人がおいそれと手を出せるような工事ではなさそうです。可能性をさぐるために「エアコン取り外し DIY」でネット検索をしてみました。読んでみると自分でもできそうな感じです。

 

【注意】私はでも素人です。工程の詳細は省略した部分もあります。この記事を参考にしてエアコンの脱着を行った結果,不具合が生じても当方は責任を持ちかねます。経験のある方,プロの方の記事(プロは素人が工事することに反対しています)を参考にすることをお奨めします。あくまでも「自己責任」でチャレンジしてください。


取り外しに使った工具はこれだけです。お決まりの十字ドライバー,六角連理,モンキーレンチは2本必要です。


室外機のパイプ取り付け部分のふたを開けます。細いパイプと太いパイプが見えます。細いパイプは室内機に冷媒ガスを送る動脈のようなものですね。太いパイプは室内機からガスが戻ってくる静脈です。


室内機とパイプには冷媒ガスが入った状態です。このガスを室外機に取り込む作業を行います。ポンプダウンというそうです。パイプの付け根にあるキャップを外します。左手のキャップですので注意してください。右側を緩めるとガスが吹き出ますよ。


ふたは2個とも外します。
ポンプダウンの下準備のためにリモコンを使って10分ほど冷房運転を行います。温度は最低温度に設定します。冬場はスイッチを入れても冷房運転ができません。その時は室内機のどこぞに強制運転スイッチがあるそうです。


運転状態のままで細いバルブの弁を閉じます。六角レンチを差し込み,右側に回して固くなるまで締めます。これで室外機からガスは送られなくなりました。
この状態のままで5分間ほど運転します。室内機とパイプの中の冷媒ガスは室外機のタンクに強制的に集められます。


運転したままの状態で,今度は太いパイプのバルブを閉じます。しっかりと締めたらすぐにエアコンの運転を停止します。うかうかしているとコンプレッサーが壊れるそうです。


室外機の電源コードを外します。その前に室内機から延びているコードをコンセントから抜くことを忘れずに。感電します。

【注意】電気工事は電気工事士か何かの資格を持っている人が行うようにお上が決めています。自分で実施する場合は自己責任でお願いします。

ここでトラブルが発生しました。黒白赤の3本のケーブルを外すのですが,リリースボタンが固着しているようです。コードの上に見える白い長方形の部分を押してコードを引き抜くと簡単にはずれるはずなのですが,リリースボタンが押し込めません。


リリースボタンはマイナスドライバーをもう少し強く押し込むと良かったのかもしれません。その時はやむなく室外機本体のコネクターを引き抜くことにしました。プロはこういうことはしませんね。素人は大胆です。


室外機のパイプを外します。さきほど外したバルブの蓋を軽く閉めて左側のレンチで押さえておきます。接続部分に余計な力が加わらないようにするためです。右手のレンチを回して外します。


上側のパイプが外れました。同様にもう1本のパイプも外します。


パイプのアップです。先端が広がっていますね。フレア加工というそうです。フレアはフレアスカートのフレアと同じです。


パイプと接続バルブ部分に異物が入らないように養生します。ゴミが入るとコンプレッサーの故障原因になるそうです。

【注意】写真ではビニールテープを使用していますが,これは正しくありません。パイプに入っているエアコンオイルでテープの粘着材が溶けてしまいました。口の部分は油に溶けないサランラップなどを密着させて包むのが正しいようです。ビニール袋も当然「×」です。


室内機を取り外す準備をします。モール材を外し,パイプの束をむき出しにします。


室内機です。後で検証してわかったのですが,この状態のままでも電源ケーブルとパイプは取り外すことができたようです。初心者は室内機にパイプ類を接続したまま室内に引っ張るという大技に挑みました。
室内機は壁に掛かっているだけです。本体上部の爪を取り付け用鉄板の爪に引っかけた後に,下部を壁側に押し込んでパチンと止めてあります。外すときは逆の手順です。


ケーブルとパイプをつけたままで室内機が外れました。素人の意表を突く攻撃にあえなくダウンした室内機といった様子です。


室内機とパイプの接合部分から外します。写真にはありませんが,このときも2本のレンチを使用します。室内機側のパイプが回転してねじれないようにしっかりと保持してボルトを緩めます。


外れました。コンパクトデジカメの悲しさで完全に後ピン写真です。オートフォーカス機能は意図したところにピントを合わせてくれません。


ゴミが入らないように養生します。先述したとおりビニールテープはだめです。


ドレン部分です。途中がぼろぼろで交換が必要です。


パイプと一緒に束ねてある電源ケーブルを外します。灰色の蓋の下に接続部分があります。壁掛けのままでもいじれたことをこの時気づきました。


蓋をあけると3本の線が見えます。ここでもリリースボタンを押してもコードが外れないというトラブルが発生。後で考える要領が悪かっただけのようです。


ここでも素人は大胆な行動に出ました。左の1本はすんなりと外れました。中央の1本は無理矢理引っこ抜きました。内部の接続部分が傷んだような感触です。右の1本は切断しました。どうするかは設置するときに考えます。

 
室内機を取り外した状況です。取り付け板はビスで止めてあるだけのなのでプラスドライバーで簡単に外せます。配管を通してある穴の始末をせねばなりません。


前日,HCで購入しておいた配管穴をふさぐ商品です。


外側にひもの付いた方をはめて,室内側の部品の穴に通して紐を引っ張ります。


余った紐は,中に押し込んでふたをして完成です。


屋外側です。軒下の高い部分なのでこのままで終わりとします。プロは隙間をパテで塞ぎます。


取り外したエアコン一式です。これを宅配便で奄美まで送ります。

 

コメント (1)
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