車を運転している途中で懐かしい人形(今時は「フィギュア」とかいうらしい)に遭遇した。思わず車を停めて写真を撮影した。ジテ通オヤジが小学生の頃にはあちこちに立っていた交通警察官人形である。おそらく30年以上は直立不動のまま立っておられると思われる。人間でいえばとうに退職年齢を迎えているはずであろう人形に思わず感動。
近くで観察すると,塗装は色あせ,あちこちに地肌(グラスファイバー?)が見えている。これからも逆送自転車や携帯片手のカードライバーににらみを利かせて欲しいと思う。だが,最近の日本人はこんなものでは驚かない。昭和レトロはやはり少しもの悲しい。
ついでに上半身アップの写真も撮ってみた。そして最近のコンパクトデジカメの性能に驚いた。くすんだ人形の顔を「顔認識機能」で捕捉してくれた。この性能は賞賛すべきことなのか,デジカメは,まだまだ生身の人間には及ばないというべきことなのか,ふと思ったオヤジであった。
顔と思われる被写体をすべて「人間の顔」と認識する機能を最先端だと思うか,人間の目で見たら明らかに「人形の顔」であるのに「人間の顔」と認識するのは性能の低さだと思うのかは判断が分かれることだろう。
撮影地:鹿児島県さつま町 国道504号線