山野草・高山植物・宿根草の専門店 「八剣山園芸」

北の大地、北海道より四季折々の花の情報をお届けします

猛毒を持つトリカブトの美しさ

2011-08-19 17:47:42 | 店長の日記

日本の三大毒草の一つであるトリカブト。
 この名前を初めて聞いたのが、小学生のころの昭和40年代、楽しみに観ていた「仮面ライダー」に「怪人トリカブト」が登場してから、名前が気になっていました。
 そして今から20年ほど前に、ワイドショーで話題になったこの毒での保険金殺人事件は記憶に新しいところです。

花の形が雅楽奏者がかぶる「鳥兜」ににているから この名前になったようです。
トリカブトは根に毒があり、古代中国では附子(ぶし)=毒と称されています。
また英語圏ではウルフスペイン(狼殺し)の別名があります。
 トリカブトの毒は塊根のみならず、花全体にもあり、花粉にも及ぶといわれています。
ただし、どの株にも一様に猛毒を持っているわけではないようです。
同じ種でも、毒性は個体差や地域差が大きいといえます。
アイヌ民族は毒性を厳密に区別して、空知地方では5段階に呼び分けられていると文献で解説しています。
アイヌの伝統的な狩猟では、矢じりに塗りこめる毒をスクル(トリカブトの根)から調合していました。
…ですが、花の青はあざやか、綺麗な花です。
 今では観賞用に品種改良されたハナトリカブトが栽培され、切り花に利用されています。


▲エゾトリカブト(蝦夷鳥兜) Aconitum sachalinense subsp. yezoense
別名:ブシ
キンポウゲ科 トリカブト属 北海道固有種。



▲白花ヒダカトリカブト


トリカブトのリスト/キンポウゲ科(2)
http://blog.goo.ne.jp/hakkenzan/e/de14f70cbad697a31e6db1c5a1e5b246

※にほんブログ村、ブログの人気ランキングに参加しています。
1日1回のクリックが励みになります。
   ↓ ↓



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。