Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

安田元記者の解放から見えてくるものは

2018-10-24 21:29:21 | 国際・政治

2015=平成27年から三年余りに亘り、取材先だった内戦中のシリア国内にて 現地武装勢力に拘束されていた元新聞記者で現フリーランスのジャーナリスト 安田純平さんの解放が、外務省により確認された由。我国政府渡航自粛要請に従わなかった所あったなど 自己責任に帰すべき所が付き纏うとされるも、まずは吉報と申して良いだろう。健康面が回復次第、後述の所を含め 体験された諸事を語られる事を期待したい。

主要メディア、特に特定野党寄りのそれは意識して触れない様だが、今回の安田さん解放劇には 近年新設された「政府(対)テロユニット」の働きが大きく貢献した様だ。以下、全国紙 S新聞電子版記事を引用して 少し見て参りたい。

「安田さん救出『政府(対)テロユニット』が役割」

安田純平さんの(シリア国内拘束)について、政府は同氏の健康面が確認でき次第、三年四か月間に亘る拘束の経緯について 全容解明に乗り出す。政府職員も接近困難な紛争地からの邦人救出の裏には、情報収集や交渉を専門に担う「国際テロ情報収集ユニット」の働きがあった。同ユニットは 2015=平成27年12月、言語や地域情勢、交渉能力などに習熟した外務省、警察庁など五つの政府機関出身の 20人で発足、現在は 80人以上が活動する部隊だ。

カタール、トルコ両国に武装勢力との折衝を託したとされる今回の救出について、政府関係者は「情報を入念に収集、分析して協力要請国を選定、独特の駆け引きもしながら進めた成果だ」と指摘した。これまで法人救出事案に際しては、外務省や警察庁の緊急チームを軸に 解決を図ってきた。テロ情報に特化した常設専門機関の存在は、海外での邦人安全管理に厚みを持たせている格好だ。

安田さんを巡っては、身柄を不当に拘束された被害者として、刑法の国外犯規定に基づき 警察が捜査に着手する可能性がある。イスラム教スンニ派過激勢力「イスラム国(IS)」が 2015=平成27年に(フリー)ジャーナリストの後藤健二さんら邦人二人を殺害したとする映像を公開た事件などで、現在も国外犯規定に基づいた捜査が行われている。ただ、紛争地域での捜査や全容解明は 事実上困難だ。

安田さんは 2004=平成16年4月、イラク国の首都・バクダッド近郊で武装集団に拉致され 三日後に解放されたが、当時は被害届を出さなかったとされる。警察関係者は、今回についても「交渉で解放されているので、本人が被害届を望まないかもしれない。捜査自体が、交渉の合意内容に沿わない可能性もある」との見方を示す。(引用ここまで。尚、カタール、トルコ両国に対しては 当然ながら 安倍総理大臣より、今回解放協力についての謝意が表されている)

国内問題については、諸々の問題点を指摘され追及を受ける安倍自公政権だが、外交分野については、前掲記事の様に相当な結果を出している。これは、少なくとも戦後歴代内閣中でも首位級の働きだろう。先般の、河野外相の中東訪問に際しても、水面下ではもう 安田さんの解放は大詰めで、外相もそれを踏まえての動きをされたものと思われる。某野党参議が「河野外相の中東訪問は意味不明」などと難癖をつけた様だが、こうした動きは水面下であっても、国会議員なら部分的には掴めるだろうに。こうした反応では「一部を除く野党は無能」との印象を、有権者たる国民市民に強く植え付けるだけだろう。

折しも臨時国会も召集され、進行中の 安倍総理大臣訪中後は どうせ国会論戦になる事だろうが、こうした動きにろくに理解を示さぬ特定野党のポンコツ姿勢では、それは実のある国会審議など無理というものだろう。どの道内容と実益の薄い「対決」に終始するだけだろうし、先の通常国会で見せた 18日間に亘った意味不明の「審議拒否」に及ぶ可能性もあろう。特定野党は この事に触れると、政権与党に一方的な非がある様に言い立てるが、当然非は双方にあろう。それを緻密に冷静に分析して 双方が改善や歩み寄れる接点を探り、状況を好転させていくのが国会の仕事だろうが、多分過半は理解されていない事だろう。

もう一つ、フリーランスの報道人各位は、主要既成メディアに利用される立場だ。その事から、紛争の可能性ある危険地域の 無理筋の取材要請の可能性もありはしないか。安田さんには、既成メディアに擦り寄らざるを得ない立場は分かるが、然るべき時期に そうした連中の「ダークな部分」もできれば誠実に語って頂きたいものだ。そこの所を、死線を乗り越えた同氏の蛮勇に 拙者は期待する。 今回画像は、先年目撃した もうすぐ見頃を迎える木曽谷上流の紅葉の様子を。彼方を行く線路は JR中央西線。臨時列車の二階式編成は、もう今は見られないのが残念。


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