我国周辺の日本海や 不法占拠状態の北方領土を含む広域で、ロシア国中心の複数国による軍事演習「ボストーク 2022」が実施中と聞く。今夜の TV報道によれば、参加の中国大陸と共に実弾射撃訓練の挙にも出たらしい。
我国政府の反応は 例によっての「遺憾の意と懸念」の表明に終始した様だが、こうした挙動に対しては 最早前例をなぞっただけの反応では弱いだろう。一定規模でも良いから、直ちに米海軍と海自の合同演習位 編成実施すべきとの表明がされていた。拙者も同感で、ある程度の緊張を伴なっても その位の対抗示威行動をすべき段階だとも思うのだが。
それにしても 此度の軍事演習には、先頃 米豪両国と我国も加わる「自由で開かれた インド大平洋地域」の構築を目指す「クァッド」に参加しているはずのインド国も関与しているとの由。かねて同国は、ロシア国との軍事的連携も有しており、我国与党内にもその事への懸念が持たれているとも聞く。中露に加え、インド国も心より信頼する訳には参らない所に 外交の難しさがあるとも心得る者だ。
ロシア国は又 対ウクライナ国への侵略行為を依然として継続中で、特に最近は 占拠中の宇側原発・ザポリ―ジャ発電所辺りへの砲撃行為の挙に出、同所の放射性物質流出を伴なう事故も懸念される所。双方が 相手側の砲撃によると主張してきたものの、やはり露側の攻撃による可能性が濃厚の様だ。以下 今日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。
「『ウクライナ軍のロケット弾が 奇跡的に 180° 回転』・・露側専門家が IAEA調査団に釈明」
ロシア軍が占拠する ザポリ―ジャ原発での国際原子力機関(IAEA) の調査では、露軍占領地域から発射されたとみられるロケット弾の残骸に関し、露側専門家が「ウクライナ軍のロケット弾が 奇跡的に 180° 回転した」と調査団に強弁する動画が拡散している。ロシアはウクライナ軍が原発を攻撃しているとの主張を浸透させようと躍起になっている。
動画では メディアを引き連れて調査団を案内した路国営原子力企業・ロスアトム幹部が 9/1、ロケット弾の着弾角度に疑問を持った IAEAの調査団に釈明している。ロシア通信も画像を配信し、ウクライナのロケット弾だと強調した。
ウクライナの内務相顧問は 9/2、自身の SNSに動画を投稿し「これがロシアのやり方だ」と皮肉った。米政策研究機関「戦争研究所」は、ロシアが調査団の訪問に合わせ、(ザポリ―ジャ)原発に脅威を与えているのはウクライナ軍だと印象づける取り組みを加速させるだろうと指摘している。(引用ここまで)
戦争や紛争などで 一方の言い分に安易に肩入れしてはならないのは分る。しかしながら、ロシア国はこれまでも手段を駆使して 国際法違反が疑われる残虐で危険な軍事行為にも手を染めているとされる。仮に ウクライナ国側にも絶対の正義がないにしてもだ。先般などは、国際人権擁護勢力アムネスティ・インターナショナルが 宇側が同国民複数が居る場所に駐留して活動していた事につき「自国民を『人間の盾にしている』として批判を表した所、それは露側も同様の挙に出ていた事が露見したとかで「一方に与するとは『露側の犬』の様なもの」との非難を招き、結果 同組織代表が更迭される事態ともなった様だ。
又 我国の某国会議員や某野党幹部の一部に前述原発攻撃につき「現状自国が管理している所を攻撃などあり得ない」とか「宇側より露側の情報が少なすぎ」などとして 露側を擁護する様な言動があった様だが、これなどはロシア国の印象操作を真に受けた様な反応であり、それこそ我々が「真に受ける訳には参らない」反応だ。こんな表明をする国会議員や公党幹部の出方にも呆れるが、露の印象操作はそれこそ 渦中の大韓民国・旧統一教会も顔負けの巧妙狡猾なものである事を忘れてはなるまいて。
ウクライナ危機が鎮まるのはもう暫く先だろうが、我々はその日が一日でも近い事を祈念して 印象操作を真に受けない心がけをしたいと改めて思う。戦時下では難しい所も分かりはするが、特に露側は 自国に不利益な情報は隠蔽する傾向が強くみられるのも事実。宇側の表明を全部正確とみる訳にも参らない事も理解する。
その上で、やはりロシア国はどこか狡賢い出方をするケースがある事を 改めて復習する必要を感じる者だ。今回画像も振り返り恐縮。JR名古屋駅すぐ南方の新市街「ささしまライブ」近くの様子を。貨物便の背後に広がるのは、JR車両基地・名古屋車両所。
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