Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

安全保障法制成立劇回顧+@

2015-09-19 11:04:33 | 国際・政治
今朝、参院本会議にて、安倍現政権の懸案だった、平和安全保障関連法案が難産の末成立した。平和維持の為の抑止力保持への理解は中々に難しく、国民市民への平易な浸透が不十分だったのは事実で、左派野党を中心とする市民勢力や法曹人などは、この法制の施行前に法的無効を訴えて、訴訟に打って出る動きもあると聞く。まあ拙速だった側面は否定できず、願わくば、実は反対意見の多くにあった様に、もう一年位は日時を取り、その事を米合衆国政府の了解を得た上で、日本国憲法の改正を敢行し、法的にも完全に道を開いてから法整備をするのが正道だったであろう。その事につき、安倍政権とオバマ合衆国政権の調整が十分とは言えなかったのが遺憾な所ではある。欧米は憲政の本場。安倍大臣も、我国の本当の政情を誠実に説明し、理解を求めれば叶ったのではないだろうか。そうはしなかった事が野党、特に民主党左派以下の左傾勢力に、今後もつけ入る口実を与えてしまった形となり、それへの対応に相当に時間と費用を割かれる結果となった所は、どうも前向きの評価ができないでいる所だ。一部野党より提案された対案の検討や参照が十分でなかった事も、今後に課題を残した。

もう一つ、日本国憲法については、一部の市民勢力より、世界最高の栄誉たるノーベル平和賞候補に挙げる届出がされ受理されており、(可能性は限りなく低いが)万一にも受賞する様な事態ともなれば、日本国憲法は、或いはイスラム経典「コーラン」の様な立場に崇められてしまい、今まで以上に改廃はおろか、その為の議論さえ大変に行い難い状況ともなりかねない。これは法律論として極めて病的で異常な事であるが、もう一方で、それが社会民主・共産両党を初めとする左派勢力と、護憲真理教信者の究極の狙いでもある。この辺の事情よりは、法案成立を急いだ理由も分らなくはない。今回成立の安保法制は、これから施行への準備と運用のあり方の検討へと進むだろうが、安倍政権には、時に戦火に近い状況と向き合う事もあり得る運用リスクや、反対勢力の芳しからぬ動向にも留意して、慎重万全に事を運ぶ様、あくまで「取扱い厳重注意」の気持ちを大切に、諸対応をお願いしたいものだ。

反対勢力に目を転じよう。まず成立阻止のメインになった民主党のあり様。「安保法制は欠陥だらけ」とある同党幹部は主張されたが、それならば例えば「維新の党」の様に、政府案より安全な対案を強力に提示して並行議論しろとか、或いは多くの法曹人が主張される様に「憲法改正を先行すべき」のご見解に則り「継続審議にすべき」との要求がなぜ出せなかったのだろうか。継続審議論は、本当に一部の民主党議員各位より語られており、何よりも党として、集団安全保障体制の構築に、必ずしも反対ではなかったはずだ。だが今回は・・。諸報道でも指摘された事だが、恐らくは党内でも主導権を握った、例えば枝野幹事長以下の様な左傾勢力が社会民主・共産などの左派勢力の甘言と勢いに負け、結果「対案より廃案」への安直な方向へと流れてしまったのではないだろうか。昨夜の採決直前、国会議事堂辺りに集結した反対勢力は、本当に3万人程度に上った様だが、この民主党の体たらくを一体何人が正しく理解されていたのだろうか?俺には疑問だ。後、今朝の法案成立までの期間中、計20人近くが公務執行妨害容疑のかどで逮捕されている。糾したいのは、これが反戦平和を叫ぶ集団のやる事か?と言う事だ。「目標の為には手段を選ばず」では極左過激派と同じではないか。国会にも代表者が参考人として出席した反対派学生組織は、この辺の事を果たして理解しているのだろうか。大いに疑問符のつく所である。

後は、市民勢力をも含め「対案より廃案」の方向を強力に主導したもう一つの勢力があったろう事も考えられる。その中心人物は、かつて民主党執行部にも籍を置き、安倍大臣に激しい憎悪を抱くとされる。更に申せば、自らの権勢の為にはそれこそ過激派の如く手段を選ばぬ一方で、一度立場が危うくなれば自己防衛の為に万策を弄する。実名は表さないが、ここまで記せば何者かはほぼお分かりだろう。因みにこの人物、国会前反対集会にも出席していたが、他の野党幹部とは距離を置く、と言うか置かれていたのが何とも印象的だった。反対勢力に問いたい。「諸兄は、こんな信の置けない輩と組んででも、貴目標を遂げたいですか?」と。

次の話題になってしまいやや恐縮だが、この法案採決前後の関東平野は、これまでにない空前の災禍が相次いだ。まず鬼怒川流域の大水害。犠牲は分っているだけで8人に上り、茨城・常総市などは市域のほぼ1/4が水没、復興までには年単位を要し、農業被害も莫大な額に上るだろう。激甚災害の早い指定は勿論だが、直ちに動き出した善意の災害ボランティアの動きに際しても、その組織に大きな影響力を持つとされる民主党の動きは、霞が関官僚勢力以上の鈍さ。こんな時こそ、与党に先んじた動きを見せても良いはずだが、未だ具体的な表明はない。有権者の方々は、来年の国政選挙に際し、同党のこうした芳しからぬ所に十分留意した方が良い。大規模災害は地方こそ違え、これからも生じる可能性が大きくあるので、今後もこんな調子で居られては困るのだ。
もう1件は、在住南米系外国人による、複数の惨殺事件。僅か2日で、6人もの無辜の方々が犠牲となったのは遺憾の極みだ。水害犠牲の各位と併せ、謹んでの弔意を表したい。外国人容疑者は、挙動不審のかどで地元警察署より事情聴取中に逃走、揚句凶行に及んだとされ、住民への危険情報周知不足と共に、警察による不審者管理のあり方が厳しく問われている所。警察の警戒並びに操作手法上の問題と共に、不良外国人の重大犯罪を招きかねない出入国管理のあり様も問い直されるべきだろう。経済学者 三橋貴明さんらもウェブなどで指摘されていたが、危機感が余りにも希薄過ぎるのだ。警察に包囲された容疑者は、自殺を図って重体の由。その事への対処も問題にされるべき。仮に回復して我国での裁判になった場合、容疑者の出身国は死刑廃止となっており、その事が犠牲各位のご遺族との軋轢となる可能性も視野に入れた方が良いかも知れない。勿論、6人もの命を奪った罪業は極刑に処されるべきだが。

それにしても、安保法制は、こうした災禍も視野に入れて議論するのが分り易いかも知れない。行政や警察にも、それは落度や不足があったかもだが、これだけ国際化したにも関わらず、我々日本人はまだ余りにも危機感や警戒感が不足しているのではと思うのだ。災害や犯罪以外にも、これまでは南方まででしか見られなかった病気が流行ったり、同様に南方まででしか生きられなかった動物や昆虫が、我々の周囲で普通に見られる様になりつつあるのだ。「時代は大きく変わっているのに、戦後の祖国のあり様、戦後レジームが何も変わっていない」事が我々日本人にとり、最大の不幸ではないのか。
「戦後70年間、平和であり続け得た」事は、それはめでたい事ではあるが、その裏側で大きな犠牲が払われて来た事より目を背けてはならない。此度の関東にての、2件の不幸な出来事を初め、昭和期よりは、国境を跨いだ日本赤軍の凶行や北朝鮮による日本人拉致事件、オウム真理教事件や詳細は割愛するが、国内に於ける様々な暴行殺人事件などが、平和日本の裏の顔なのだ。これからは「国際化」の甘言の陰で、前述の様な凶悪外国人の再来もあろうし、何よりもイスラム国ISの様なテロ勢力や、アフリカ圏などの反政府ゲリラが複数乗り込み、我国の治安を大きく悪化させる事態も可能性としてはあるのだ。安保法制反対勢力には、こうした深刻な問題と向き合う思考姿勢が全く欠けている。最早死体と化した「性善説」に未だ恋着している。形こそ違え、死体愛だろう。こんな異常な価値基準を真に受けていては、いずれ自らの人格と思考も狂ってしまいかねない。そうならない為にも、現状に見合う地域の警戒のあり方を速やかに確立し「自らは、我が家族は、我が地域は自らの手で守る」基本姿勢を揺るぎないものにする努力をしなければならないだろう。そうした所からも、平和安全保障法制と健全に向き合う姿勢が生まれて来ると愚考するのだが。

今回画像は、過日 京都駅で見かけたJR西日本社の在来線試験列車。JR東海社の「ドクター・東海」とほぼ同様の検査測定機能を有し、西日本の在来線ほぼ全域を一定周期で周ると共に、時には九州地区へ遠征する事もある様です。惜しむらくは、JR東海社の様な愛称に恵まれなかった事。社内呼称は「キヤ141型(キヤとは、企業秘密もあって、運賃を出しても客が乗れない事業専用ディーゼル動車の事)」と決まっている様ですが。ただ、試験列車の重い使命は、有名な東海道・山陽新幹線の守護神「ドクター・イエロー」と全く同じ。高い志を持って、今日も西日本のどこかで、鉄路の守りに勤しんでいる事でしょう。お知らせ1件。今夏の拙ウェブ写真帖が一応の完成を見ました。題目は「夏の行路15y's」。左下のブック・マーク欄 拙HP「HAKASEの隠し部屋」より、「写真帖ブログ」の最新記事へお進み下さい。ゲスト・ブックとコメント欄も備えましたので、ご笑覧の上ご意見でも賜れれば幸いであります。 P.S 次回は9/23(水・祝)以降に掲載予定です。


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