Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

義援~台湾に感謝を!

2011-05-22 15:33:00 | インポート
「天皇陛下のお言葉」

このたびの東北地方太平洋沖地震は、M9.0という例を見ない規模の巨大地震であり、被災地の悲惨な状況に強く心を痛めています。地震や津波による死者の数は日を追って増加し、犠牲者が何人になるのかも分かりません。一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています。

また現在、(福島県下の)原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ、関係者の尽力により事態の更なる悪化が回避されることを切に願っています。

現在、国を挙げての救援活動が進められていますが、厳しい寒さの中で、多くの人々が食糧・飲料水・燃料などの不足により、極めて苦しい避難生活を余儀なくされています。その速やかな救済のために全力を挙げることにより、被災者の状況が少しでも好転し、人々の復興への希望につながっていくことを心より願わずにはいられません。

そして何にもまして、この大災害を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています。

自衛隊・警察・消防・海上保安庁をはじめとする国や地方自治体の人々、諸外国から救援のために来日した人々、国内のさまざまな救援組織に属する人々がが余震の続く危険な状況の中で、日夜救援活動を進めている努力に感謝し、その労をねぎらいたく思います。

今回、世界各国の元首から相次いでお見舞いの電報が届き、その多くに各国々民の気持ちが被災者と共にあるとの言葉が添えられていました。これを被災地の人々にお伝えします。

海外においては、この深い悲しみの中で、日本人が取り乱すことなく助け合い、秩序ある対応を示していることに触れた論調も多いと聞いています。これからも皆が相携え、いたわり合って、この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています。
被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、さまざまな形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。

被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが被災した各地域の上に心を寄せ、被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを、心より願っています。

(震災直後、2011=平成23年3/16付)

両陛下はこの後、被災各県をお見舞いになったのは既報の通り。有難うございます。又、大変お疲れ様でした。
政治や行政は、未だ決してお言葉の通りに機能している訳ではないし、福島県下の原子力発電所事故も、先が見えない状態なるも、他方で復興へのきっかけが見え始めているのも事実で、その事共は、見守る我々も大切にして参らなければと思う次第。

後、陛下もご指摘の様に、此度の災禍に際しては、諸外国より様々な支援が寄せられ、こちらも大変有難い訳ですが、どうもそうした厚い善意に応える気持ちが表されていない国があるのが、私としては遺憾です。
どこの国か?それは今回の表題と、拙ブログ「トイレの雑記帳」に記しましたので、下記アドレスよりご一読を下されは幸いに存じます。
http://nanaseko.blog.ocn.ne.jp/bloghakase32/ *(日本)*

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義援~台湾に感謝を!

2011-05-22 08:44:02 | 国際・政治

各位お早うございます。怪しい空模様の今朝の当地名古屋。どうも昼前よりは降雨の様子。外出は、傘を持ってが良さそうです。

さて、此度の歴史的災禍、東日本大震災に際し、世界各国より資金、人員、物資の各面より様々な援助の手が差し伸べられ、同じ日本人として大変有難い限りではあるが、菅政権の志向のせいもあってか、どうも台湾こと中華民国の真摯な援助姿勢が軽んじられている様に見られるのは遺憾だ。昨日も、中華人民・大韓民の両国首脳が菅内閣総理大臣と共に、被災地東北のお見舞いにお越しだったのは、それはそれでお礼申すべきだが「お礼申すは、こちらにもおわす!」と声を上げたくなるのも事実である。

少し前だが、以前の同国元首であられた李 登輝(り・とんほい)元総統閣下が専門誌Wに震災に際してのご見解を表されているので、少し長いが以下引用したい。

「震災処理と 再建復興の一私見」

日本の皆様 日本観測史上最大の「東日本大震災(この時点にては東北・関東大震災)」の発生をTVで知りました。津波で押し流された家や車、そして火災、家に戻れない方々。亡くなった方、負傷の方も多数いらっしゃいます。

次々と報道される被害状況を見て、1999(平成11)年9/21、台湾で起きた大地震を思い出すと同時に、現在の日本の皆様の不安や焦り、悲しみなどを思い、私は刃物で切り裂かれる様な心の痛みを感じております。

人間には力の及ばない大自然の猛威を前に、畏敬の念は抱いても、決して「運命だ」とあきらめないで下さい!元気を出して下さい!自信と勇気を奮い起して下さい!

今は、一刻も早く地震の余波が収まる事と復旧を、遠い台湾の空の下でお祈りしております。

「Ⅰ 震災の現状と処理条件」 

この度の東日本大震災は、未曾有の総合的な災害でした。この災害に対する救済と再建復興は非常に困難なものとなり、時間的にも長引く状態となる恐れがあります。死傷者、行方不明者は数万人を超え、被災者は数十万に上る有様です。(震災の当初は)気候が寒く、交通は道路・鉄道の破壊により停止状態となり、糧食供給までが困難になりました。電力も充分に供給できず、停電が続き、電話も通じず、住民は家族や親戚の安否を知る術もありません。このような悪条件の下に震災処理、及び再建復興は難しく、中央政府と地方自治体は、冷静かつ国民を愛する気持ちとリーダー・シップを発揮しなければ、危機管理能力を発揮する事は難しいものです。諸外国から、この度の震災の中で日本人のマナーは世界一だ、また国難の中に社会の秩序がよく保たれた日本文化の持つ品格と価値が、国民の落ち着きや我慢強さで表現されている事を強く称賛しています。しかしながら、悪い条件の中に立派な国民がいても、中央政府や地方自治体で災害処理の方針がはっきり決められない現状では、国民が可哀そうです。

「Ⅱ ・地方自治体の処理方法や能力について、私見を述べたいと思います」

①この度の救済に、中央政府は陸海空の自衛隊を活用しましたが、これは阪神・淡路大震災の時には採用しなかったもので、私は非常に適切な処置であると思っております。軍隊、あるいは自衛組織程指揮命令系統が明確な組織はありません。電力や通信が被災地では復旧していないため、大多数の被災者は政府の救済措置や正確な情報が伝えられない事で、不要な誤解を起し易いのです。メディアの報道には住民の権益に関する正しい情報を伝えるため、政府は官房長官による臨時報告を行っている様ですが、これでは被災者に伝えられない事が多く、自衛隊の各震災救援指揮センターを通して広く公布する必要があると思います。また、地震や津波で生き埋めになったり、亡くなった方の救出と捜査を行う他、瓦礫の撤去、仮設住宅の建設、援助物資の供給に至るまでの全てを自衛隊に頼らざるを得ない状況です。第一段階における人命救助、さらに遺体の処理問題を迅速に行うためには、法務省の検死官をできるだけ早く派遣する必要があると思います。

②地震発生後、一週間の内にこれらの作業が完成し終われば、第二段階は生存者のための種々の措置がとられなければなりません。そのためには、中央が緊急命令を発布して、地方自治体が何事においても震災救援を最優先して実行に移すべきであると思います。緊急命令の内容と範囲は震災救援、および今後の再建に限定し、被災地域の範囲の確定、被害状況の区分、救援物資の調整、土地の徴用、予算などにおよび、全て現行の法令の制度を受けないようにする。その目的は、国民の自由を保護し、民主政治を徹底的に遂行して、震災救援、および再建を最も効率的に進め、政府に必要な措置をとらせることにあります。それに応じて負うべき責任も大きいのです。

③TVで見ていると、菅首相はヘリコプターに乗って被災地を空から眺めている場面がありました。これではこの災害を解決し、復興に持って行く強い態度が見られません。災害地を(早い段階で)一つ一つ見て廻り、被災者を慰問し、また地方自治体の指導者を交えて、救済措置およびその財政負担を聞き取る事が大切であり、また被災者が避難所で苦労したり、病院で苦しんでいる有様に強い思いやりの心を寄せる必要があります。

余震は暫く続くでしょうが、余りそれにはとらわれる事なく、進行すべき処置は継続してやって行く必要があります。地震や津波で亡くなった方々の追悼式を迅速に行い、首相は国民を代表して犠牲者の冥福を祈るのが当たり前でしょう。原子力発電所事故の問題については、これを電力会社と原子力発電研究の専門家と学者に任せて、中央で緊急チームを作って処理すべきと思います。

④次に大切な事は、第三段階と言える再建、復興策を進んで行うへきであろうと思います。その他に、被災者の心のケアも軽視できない重要な課題です。住民を安心させるために、家屋鑑定作業を迅速に完成させなければなりません。一方、心のケアに関しては、その方面の専門の方々が被災地に赴き、被災者が悲惨な記憶から抜け出して、新たな人生を切り開く手助けをする必要があると思います。その他、救済の一環として被災者に仕事を斡旋する事は、各位の心のケアにも役立つので、政府や地方自治体はこれを立案し実行されるべきであると思います。

困難の中に国民が勇気と希望を失わずに、団結と努力で廃墟の上に美しい理想の街を創造するために、地域の公共事業や公共建設に、住民が参加する事が大切であると思います。今回の災害で廃墟と化した多くの地域を再建する事は、新たな街造りと変わりません。再建の過程で、政府は大部分の資源を提供すべきですが、新しい街の主役である住民もまた主導的な力を発揮し、自治と互助のシステムを活用して意見をまとめ、地方文化の特色を持った理想の街造りを進めるべきであると思います。

日本政府の発表によれば、今回の震災の影響で、今年度の経済成長は1%以上減少すると見られています。震災後の復興のための支出が膨大である事は間違いありません。中央政府の債務残高の対GDP比の高さでは、既に財政の柔軟性は失われています。国債の日本銀行引受けは必要な措置です。これも緊急命令の一環として処理すべきであると私は思います。

⑤再建復興計画に対しては、災害区域の地質および被害状態を地震と津波に分けて詳しく調査した上で、建築禁止および制限の範囲を的確にし、復興計画日程=タイム・テーブルと手順を定める事が肝心だと思います。公共工事・産業復興・生活再建および街造りを足並み揃えて推進する事によって、建設と環境保全を共に重視する復興目標を達成する事ができると思います。

今回の津波による災害は甚大で、日本にとってもこのレベルの津波は初めての事です。この災害の分析と国土防衛の方法には特に力を入れて研究し、計画すべきであると思います。日本家屋の木造建築は、建築管理法規に全面的な再検討を加え、耐震、対津波基準を強化して、建築の質を高める必要があると考えます。幹線道路に、予備ルートや代替ルートが必要か否かについては、適切な計画が必要でしょう。住民の生活再建は長期的なもので、短期的には効果が出難いため、各関係機関は長期的な計画を策定し、その執行状況を追跡調査する必要があります。

「Ⅲ 終わりに」

最後に、此度の東日本大震災が人々に与えた恐怖は大きいものでした。しかしながら、日本文化に育まれた日本人は、世界の人々から絶大な賞賛を受けました。私は日本の皆様に一言だけ、激励の言葉を述べて私見を終わらせたいと思います。

再建は、我々が傷痕から抜け出し、再生するための契機です。次の世代のために、永続的に発展する安全で平和な新しい日本が創造できる事を心より願っております。

台湾元総統  李 登輝                 2011(平成23)年3/11夜

李閣下、多岐に亘る的確で細やかなご見解、本当に有難うございます。我国の菅政権の震災対応は、貴見解が発せられた震災直後より余り変わり映えのしないものに留まっているのが遺憾です。福島県下の原子力発電所事故対応を含め、真に現地の実情に歩み寄ったものにはなっていない印象を受けるのです。それらの矛盾を、少しでも是正して参るのが、これからの国民的課題の一つかも知れません。

もう一つ、あの震災直後、我国は貴国より多大な義援とお見舞いを頂きました。こちらも、併せて厚くお礼を申し上げます。震災後の1日で何と20億円超、計100億円を超える台湾国各位よりの善意と思いやりの心には、頭が下がります。しかして我国のメディアも政治関係者も、殆どがその事実に触れようとしない。これ又遺憾な事であります。恐らくは、中国大陸への遠慮からでしょうが、こんな時こそ「言論の自由」が試される時でもあるでしょう。

一部の政治関係や有識の各位の主張にある様に、拙方も、貴国への感謝の念を忘れず、日々を生きて参ろうと思います。考えたくはないが、既にご高齢にあらせられますね。我国の天皇同様、どうかくれぐれもご無理なく、つつがなくお過ごし下さいます様。

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コメント (3)
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