Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

安全神話の死角

2008-02-02 00:36:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!2月も拙日記を宜しくお願い致します。

昨今、我国の様々な面での安全神話が揺らいでいるのでは・・との指摘がしばしばなされていますが、遂に我々国民の生命に関わる食の安全に事が及ぶに至りました。先日来新聞記事の多くを占める、中華人民共和国産冷凍加工食品の毒性農薬混入による中毒事件がそれ。健康被害は判っているだけで500人近くに及び、一部の幼年患者は一時意識不明の重体に陥っていた由。添加物に関してはノーガードの子供達も食する物だけに、事は重大であります。

日中両国による原因究明がまだ途上の為、断定的な事は申せませんが、中華人民共和国内の食品工場において、何らかの不手際により冷凍加工食品に農薬が混入した可能性が高いとされます。
昨秋、同国内にて生産された物に相当数の事故品があり、昨年末より今年初にかけて我国内に出回った分を食した方々に被害が集中している模様。現地の工場は現在操業を停止して原因を調査している由ですが、我国の捜査当局とも連携して早急に事件の経緯を明らかにすると共に、今夏に迫った北京五輪の安全な開催をも強く意識して、厳正な再発防止策の強力な実施を願いたい所です。

この事件は、何も中国側だけに落度がある訳ではなさそうです。今回の我国の対応は必ずしも適切とは言えない面も多い様で、例えば輸入元企業は最初の事件発生から事故品の回収に手間取った事もあって公表までにほぼ1ヶ月を要し、国などの行政側も、内部の連携の拙さなどから同様に対応が大きく遅れる事となり、この間に被害を広げる結果となりました。
厚生労働省による全国に向けた事例報告指示や輸入元による該当商品の自主回収、そしてメディアによる注意喚起が本格始動したのはまだここ2日位ではないでしょうか。
又、輸入加工食品の検査態勢が十分とは言えない点も、今後に課題を残したと言えます。

こうした流れを見て参ると、やはり安価だからと言って、安易に外国に食品の供給を頼り過ぎる事は危険ではないかと言う事でしょう。
今回の事件の舞台となったのがたまたま中華人民共和国であったと言うだけの話で、同様の問題は他の諸国でも起こり得ると思います。考えたくはありませんが最早「食の安全」にも対価を払う事を考えるべき時代が来てしまったのかも知れません。
今や遅いのかも知れませんが、今一度安全面に優れた我国の農業を再評価し、例えある程度のコストを要するとしても自国生産して国内消費を行なう所謂「地産地消」の考え方を再び取り入れる事も、選択肢として当然あって良いのではと強く思います。*(日本)*
コメント
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