寝室用にエリアメール受信を主目的とした端末を置くようになってもう数年経つ。当初は利用しなくなったiモードケータイに有効な契約のあるSIMカードを入れていたが、2015年3月に初代らくらくスマートフォン F-12Dに置き換えていた。
このほど、らくらくスマートフォン3 F-06Fのリユース品を7,980円(税別)で入手できたので「機種変更」した。2015年7月に追加された本体色エアーブルーの端末である。
らくらくスマートフォンシリーズはワンセグを受信するためのアンテナが内蔵され、当然に防水・防塵に対応している上、常用しない端末での管理が煩雑なGoogle Playに非対応なことも都合が良い。スペックも1.2GHz駆動のクアッドコアCPUにRAM2GB/ROM8GBの内部メモリ、ディスプレイは4.5インチのHD(720×1280)解像度を有する有機ELと必要十分だ。
らくらくスマートフォン3はメニュー画面を含めたデザイン性も優れているのも注目すべき点である。最近は角張った端末が多いのだが、大きく丸みを帯びた形状は手にしっとりと馴染んで心地よい。
Androidのバージョンは4.4.2で、2015年7月にはVoLTEやビデオコール、それにドコモメールに対応する大幅な機能追加が行われている。発売日2014/7/26以来のアップデート回数は現時点まで5回を数え断続的なメンテナンスが行われていることも特筆しておきたい。
対応するSIMカードは初代らくらくスマートフォンと同じくドコモminiUIMカード(マイクロSIMカード)なので、ドコモnanoUIMカード(ナノSIMカード)を利用するにはSIMカードアダプタでのサイズ変換が必要となる。
引き続き、回線契約はソネット株式会社が提供する0 SIM by So-netを利用するため、アクセスポイントの編集画面にAPNを登録した。この用途であれば月々の通信量が500MBに達することはあり得ないので月々0円で運用が可能だ。
らくらくスマートフォン3に搭載されているエリアメールアプリは「地震です」という音声ガイダンスに対応したバージョン05.40.0001で、私の主目的であるエリアメールでも初代らくらくスマートフォンから機能向上しているのは心強い。
ドコモのサイトから専用にデザインされたLINEアプリを導入することが出来るのも実用的だ。ただし、TwitterはアプリではなくWebからの利用となる。おサイフケータイにも対応しており、iD、モバイルSuica、モバイルWAONなどのサービスが利用できる。
また、日本語入力システムとして「Super ATOK ULTIAS for らくらく」が搭載されている。ATOKクラウドサービスには対応していないが、パソコン用のATOKと同じ変換エンジンによる「賢い日本語」変換は短く区切って入力しても十分に実感できる。ただし、入力方式としてケータイ入力か独自のらくらく2タッチ入力の2種類のみをサポートしており、フリック入力が用意されていない点は留意が必要だ。
しゃべってコンシェルアプリもしゃべってキャラに対応したバージョンが搭載されており、メニュー画面をひつじのしつじくんやメイドのメイちゃんを歩き回らせることもできる。
らくらくスマートフォン本来のターゲットとは異なる利用方法であるが、つくづく防災端末に合致したスペックだと思う。私自身は幸いにしてこれまで就寝中に緊急地震速報を受信するようなことはなかった。今後もこうした備えが徒労に終わることを祈りつつ、減災の意識は引き続き高めておきたい。
【参考】
- Rakuten miniを緊急速報メール端末に仕立てて0円運用する (2021/4/18)
- 0 SIM by So-netを活用してエリアメール受信機を0円運用する (2015/12/30)
- らくらくスマートフォン F-12Dをエリアメール受信機に仕立てる (2015/3/11)
- もしもの備え。「災害用キット」アプリをあらためて起動してみる (2014/3/10)