映画「廃都」製作日記

Copyright© 2010 Cine【α】CO.LTD. All Rights Reserved.

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

井上加奈子

2010年08月22日 06時54分28秒 | 映画製作日記
主役の一人、千夏役が決まった。
井上加奈子さん。
現在は、井上加奈子・平田満夫妻で「アル☆カンパニー」という
企画プロデュース共同体を主催している。
つかこうへい
「初級革命講座 飛龍伝」  
 高田馬場 東芸劇場
 平田満、長谷川康夫、石丸謙二郎、井上加奈子 他
「熱海殺人事件」
 紀伊国屋ホール
 風間杜夫、平田満、加藤健一、井上加奈子 他
…などに出演してきた。
結婚して母になる。
そして、病を得て手術。今も後遺症が残る。

紹介と言うか、井上さんの存在を教えてくれたのはフォー・エイトの丸尾由美子さん
だった。
今、大いに感謝している。
現実における、一人一人が持っている情報なんて実に限られている。
テレビや雑誌で見ている、ほんの一握りの人物の名前を知っているだけの事だ。
私たちは、井上加奈子さんを知った。

役者という存在を超えていくだろうと、話していると強く響いてくる。
井上さんは、彼女自身が持っている精神的な肉体的な、プラスもマイナスも画面に
染み入るように刻み付けてくれるに違いない。
役者としての彼女と人間としての彼女が、文字でしかない登場人物を現実の人にする。
井上加奈子が千夏に変容していく。
これは作られた物語だ、しかし…。
物語を人は必要とする。
何故だろうか?
野生の動物は、物語を必要とするのだろうか?
物語は、人生に何をもたらすのだろうか?
あり得べきもう一つの人生?
あり得なかったもう一つの人生?
人の心の中は、影だ。
その影は、陰でもある。
現実の現世は、その影からもたらされる。
この世の翳りは、それ故に奥深い。
込められた悪意。
込められた怒り。
込められた欲望。
むき出しのそれだけでは誰も生き抜けないから、善なる幻影を必要とするのだ。
光が影を生み出すと思うのは錯覚なのだ。
影こそが、光を必要としたのだ。
光の中は、何も無い空虚だ。
輝かしい「無」なのだ。
全ては、影の中にある。
全ては、その影の中から生まれる。
世の中が調和を必要とするには理由があるのだ。
一人では生きられない、しかし「私」一人だけは幸福になりたい。
私たちは、二つの願いを振幅する振り子だ。
そしてその振幅そのものなのだ。
その振幅を、沈黙の演技の中に…。

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画は生き物 | トップ | 衣装合わせ »
最新の画像もっと見る

映画製作日記」カテゴリの最新記事