Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

地球の宝石

2013-01-31 18:18:40 | アート
     岩合光昭どうぶつ写真展~地球の宝石~

     動物写真家の岩合さんが40年にもわたって
     撮った、絶滅危惧種である野生動物の姿
     をB・T・グリーヴ氏の文とともに展示した企画

     その中には、すでに絶滅してしまった動物もいて
     地球環境破壊の現実と 環境保護のこれからを
     考えさせられる、写真展のようです

     風もなく穏やかな日差しがふりそそぐ、貴重な一日

     ガラスに映る鳥海山の景色が見事でした

     こんな、晴れた日は、雪もいいかなと思える
     珍しい日です



     今回の写真展、動物の愛らしさと同時に
     その姿の美しさにとにかく目を奪われます
     シマウマのストライプ模様
     キアゲハの白黒の線の中に点のように置かれる青と赤の色
     カモフラージュの為に描かれるカメレオンの背中の模様。。。。。
     
     それは、足の付け根からつま先まで
     乱れる事無く、ある規則性に沿うかの様な美しさだったり、
     あるいは、蝶の羽の曲線に沿ったラインのつながりは
     どんなデザイナーも創ることの出来ない究極の自然界アート

     そして、その動物たちが日々、生きる姿は
     さらなる、「動」のデザイン表現

     2羽のツルによる求愛のダンス------
     頭の先からつま先、さらに、翼が描くカーブとそのバランス
     には、人間が息をのむ自然界の法則があるかのようです

     そして、サーバルが、草原をかける姿は、
     手足を伸ばしカラダ全部で筋肉のしなりによる
     大きなアーチを描き。。。

     エンペラーペンギンはグッとお腹をふくらませると
     背中の黒のカラーが、きらきらと光り出し、その後泳ぐ
     であろう水の水面とリンクするのです     
     
     ただただ、ため息の出るような美しさです
     そして、それは決して人間には作り出せない、自然が生み出したデザイン

     もちろん、そんな野生動物が生きる場所は、人間に侵されない
     壮大な自然であるという事も忘れてはいけません
     しかし、同時に、その自然が今もって環境破壊され続けて
     いるというのも事実なのです

     B・Tグリーヴ氏は
     「人間同士が理解しあえなかったら
       どうして動物と人間が理解しあえるであろう」
      と言います
     動物同士がつながり、その動物と自然は強くつながっています
     そこに、人間と自然のつながり無くしては
     いずれ、私たちの存在すら、ありえなくなるのです
     
     言葉を話さない動物たちの、こころの声が
     写真から伝わってくるようでした

     美しい自然の中に佇む、美しい野生動物の姿に
     人間には真似することの出来ない 圧倒的な存在感を感じ
     それに敬意を表さずにはいられないのです

     人間本位の考えが 動物の生態を脅かし
     さらには、その人同士ですら、思いやりを無くして
     社会のバランスを崩そうとしているのではないのか。。。
     と考えさせられます
     そして、身近な小さな事を見逃していては
     何一つとして、解決出来ないのだと痛感します



     ロビーにはこんなかわいい、ぬいぐるみたち









    美術館の庭園----ここは、たまに野ウサギも通るらしいです
    確かに足跡も・・・
    

    こんな風に動物は私たちのすぐそばにいるんですね