ここ2~3日前から、急に我が中部地方の気温が、真夏日の35度以上から
夏日の30°チョイになってきた。
これでも十分通常の暑さだが、猛暑だったせいか、凌ぎやすく感じるように
なった。
あれだけうるさかったクマゼミの合唱もすっかり消えている。
そんな昼下がり、部屋でお絵かきをしていると、窓の外から突然セミの声が
聴こえててきた。
何と、ミンミンゼミが「ミ~ンミ~ン」と、大きな声で鳴いている
ではないか。
ミンミンゼミの声を聴き慣れている地域の方には、何でもないことだろうが、
この場所では、ここ何十年もついぞ聞いたことがなかったのである。
1匹しか聴こえなかったので、何処からか迷い込んできたのだろうかとも
思ったが、最近のニュースで、クマゼミが東京で鳴いていた旨のを言っていて、
温暖化のせいなのか、セミの分布範囲が段々ずれてきていると言っていた。
すると、このミンミンゼミも、その流れの一端かもしれない。
真夏を告げるセミの声はみんな好きなので、今後が楽しみになってきた
ではないか。
特に好きなのがヒグラシなので、この地域で聴いたことのないヒグラシの
あのそこはかとない「カナカナカナ……」の声が聴けるのも、そう遠い日では
ないかもしれない。