つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

里山の星②

2012-09-19 14:16:41 | ちょっとした出来事
里山に到着したときは、すでに午後3時を
過ぎていて、Kさんの里山ハウスを覗くと、
Kさんがすでに待っていた。

ハウスに入ると、掘り炬燵形式の長い
テーブルがあって、そこへ座って談笑した。
キッチンはもちろん、バス、水洗トイレも
完備されているので、「これはりっぱな
別荘じゃないの」と言った感写さんの
感想もオーバーではないのだ。

一息ついた後、早速池へと案内されると、
赤とんぼの群れを蹴散らすように、鬼ヤンマが
池の周りを巡回している。よく見ると、時折
銀ヤンマも姿を見せていた。

鬼ヤンマ大好きのわたしは、鬼ヤンマ見たさに
ここへ来たと言っても過言ではなかったので、
感激もひとしおだった。3年前に来たときは、
6月ということもあって、鬼ヤンマは、まだ姿を
見せなかったのである。

感写さんは、すでに池の周りでシャッターを
切りまくっている。

Kさんは、昔の里山復元を願って、メダカや
絶滅が危惧される水性昆虫などを、全国
各地から集めて来て、この池に放流しているのだ。

3年前の6月頃には、池が真っ黒になるほどに
オタマジャクシがいたのである。

やがて、鬼ヤンマのメスがやってきて、もつれあっている。
Kさんによれば、ついこのあいだ池に尾を付けて卵を
産んでいたそうである。そうなれば絶好のシャッター
チャンスだったのだが、この日はついに留まることは
なかったのだった。

ひとしきり写真を撮り終えると、はや5時をまわろうと
していたので、本日は切り上げようということで
ハウスに戻った。

Kさんは、翌日所用のため、ハウス内の使用
説明をした後、鍵を預けて自宅に戻って行った。

今夜は、この別荘にて泊めていただく約束を
交わしていたので、後は、感写さんと二人で
酒盛りである。つまみに買ってきた刺身と、
感写さん持参の純米酒、それに来る途中で
調達した芋焼酎などをテーブルに並べて
取り敢えずは、ビールで乾杯をした。

外はすでに暗くなってきていたので、「感写さん
せっかくだから外で飲みましょうよ」と言って
ビールとタコの乾き物のつまみを持って、
枯ハスの田んぼ近くの土手に腰を下ろした。

思えば、昨年の菜の花酒から始まって、いま
枯ハス酒である。ビールのほろ酔いの中に
里山は、静かに暮れていった…。



コメント (2)
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