音たてて雨が喜ぶ芭蕉かな 今村征一
芭蕉林を歩いていた作者に、ぱらぱらという突然の大きな音。思いがけず雨が降り出し、芭蕉の葉が雨粒を受けて、音を立てたのである。その音は、まるで雨が喜んでいるかのように感じた作者であるが、喜んだのは、雨だけでなく、瑞々しさを取り戻した芭蕉であり、作者自身でもあったことだろう。五感に心地よく響く作品である。俳誌「阿蘇」合同句集より抄出。(Midori)
芭蕉林を歩いていた作者に、ぱらぱらという突然の大きな音。思いがけず雨が降り出し、芭蕉の葉が雨粒を受けて、音を立てたのである。その音は、まるで雨が喜んでいるかのように感じた作者であるが、喜んだのは、雨だけでなく、瑞々しさを取り戻した芭蕉であり、作者自身でもあったことだろう。五感に心地よく響く作品である。俳誌「阿蘇」合同句集より抄出。(Midori)
熊本に来て、芭蕉林の素晴らしさを知りました。
沢山の佳い句に出会い、勉強させて頂いています。
お上手な鑑賞ですね~♪
20句の掲載句、好きな句がたくさんありましたが、
「喜び」の句にして良かったです
20句に載せた句は最後の一句を除いて朝日俳壇に掲載された句です。
芭蕉の楽しい句にしました。
最後の一句は、「阿蘇」掲載で、よく記憶している句です。