十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

芭蕉

2015-08-28 | Weblog
音たてて雨が喜ぶ芭蕉かな    今村征一

芭蕉林を歩いていた作者に、ぱらぱらという突然の大きな音。思いがけず雨が降り出し、芭蕉の葉が雨粒を受けて、音を立てたのである。その音は、まるで雨が喜んでいるかのように感じた作者であるが、喜んだのは、雨だけでなく、瑞々しさを取り戻した芭蕉であり、作者自身でもあったことだろう。五感に心地よく響く作品である。俳誌「阿蘇」合同句集より抄出。(Midori)

4 コメント

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芭蕉 (久子)
2015-08-28 20:30:09
「雨が喜ぶ」で万物の喜びの声が聞こえる様です。
熊本に来て、芭蕉林の素晴らしさを知りました。
沢山の佳い句に出会い、勉強させて頂いています。
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芭蕉 (みどり)
2015-08-28 20:58:40
>万物の喜びの声が聞こえる様

お上手な鑑賞ですね~♪
20句の掲載句、好きな句がたくさんありましたが、
「喜び」の句にして良かったです
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有難う (今村征一)
2015-08-29 09:03:45
みどりさん掲載していただき有難う御座います。
20句に載せた句は最後の一句を除いて朝日俳壇に掲載された句です。
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おはようございます☆ (みどり)
2015-08-29 09:24:37
好きな句がたくさんで、選ぶのに困りましたが、
芭蕉の楽しい句にしました。
最後の一句は、「阿蘇」掲載で、よく記憶している句です。
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