十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

蝙蝠

2011-07-08 | Weblog
かはほりは古びし闇に休みをり    山口優夢

蝙蝠は、指の間の膜を開いて飛行する夜行性の哺乳類だ。
闇から闇を活動の場にしている蝙蝠であるが、
休む時は、新しい闇より古い闇の方が好ましいようだ。
「古びし闇」の質感が、蝙蝠にとって癒しとなるのかもしれない。
「かはほり」ならではの「闇」の捉え方に、共感を覚えた。
「俳句」7月号「角川俳句賞作家の四季」より抄出。(Midori)

5 コメント

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古びし (今村征一)
2011-07-09 13:49:54
最近はこうもりを殆ど見なくなった。
幼い時はこうもりが飛び出したら夕飯の頃だと遊びから帰った記憶がある。
古びし闇とはどんな闇だろう。
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ちょっとサボリ (博子)
2011-07-09 15:44:22
 この句を読んだら涼しくなった。何故だろうと考えたら、わが町のこうもりの居る洞窟を思ったからだ。そしたら、時間の止まったような洞窟の闇は「古びし闇」と言えるかとも思った。今も野菜の保存などに洞窟が使われている。こうもりが休む昼の闇。
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言い忘れました。 (博子)
2011-07-09 15:48:08
 みどりさん。お座敷掲載おめでとうございます。
 
 
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古びし闇 (みどり)
2011-07-09 17:08:23
やっぱり昔ながらの闇ではないのかしら?
蝙蝠がくつろげる、やわらかな感触の闇★
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かはほり (みどり)
2011-07-09 18:38:23
この闇って、洞窟などの「昼の闇」なのかしら?
夜行性だから、夜の闇の中での休憩かと思ったけど、昼の闇かもしれないね。

博子さん、追伸ありがとう。
あまりに思いがけなくて、びっくり
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