十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

福寿草

2013-01-02 | Weblog
ゆるみつつ金をふふめり福寿草     深見けん二

その縁起のよい名前を聞くだけで、華やぎと新年の寿ぎを感じさせる福寿草。
次第にふくらみはじめた莟に、「金をふふめり」という断定の潔さ。
金色の花を咲かせるであろうという大きな期待が余韻となって膨らむ。
2013年版「俳句年鑑」より抄出。(Midori
)

4 コメント

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福寿草 (今村征一)
2013-01-02 21:14:44
日差しの中でほころび出した福寿草。
円熟した作者の良い句を鑑賞させていただいた。
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ゆるみつつ (歩九里)
2013-01-03 06:22:02
 秋田では福寿草の咲き初めは雪消の季節で、まだ大分先になります。
 「ゆるみつつ」には作者が春を感じた喜びも、表現されているように感じました。お顔も思わずゆるんだのではないでしょうか。
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福寿草 (みどり)
2013-01-03 10:25:43
深見氏は、福島県のお生まれなのですね。
グラビア写真で、身体を鍛えていらっしゃる姿を、
思い出しています。
福寿草が、福島にもダブってしまいました。
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金をふふめり (みどり)
2013-01-03 10:32:47
ホント、作者の温顔が見えるようですね。
こんな句もありました。

翁とも幼顔とも初鏡    けん二

今年は災害のない年になって欲しいものです☆
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