山翡翠の眼に球磨川の夜明けかな 杉本康子
想像もしなかった球磨川の大氾濫は、多くの人家を呑み込んでいった。掲句は「山翡翠」の眼が捉えた球磨川である。「夜明け」が意味するものは、氾濫のあとの時間の経過としての「夜明け」とも取れるが、「山翡翠の眼」に映ったものは、災禍からの「球磨川の夜明け」であったに違いない。(Midori)
想像もしなかった球磨川の大氾濫は、多くの人家を呑み込んでいった。掲句は「山翡翠」の眼が捉えた球磨川である。「夜明け」が意味するものは、氾濫のあとの時間の経過としての「夜明け」とも取れるが、「山翡翠の眼」に映ったものは、災禍からの「球磨川の夜明け」であったに違いない。(Midori)