翁忌や楽しきことに身を削り 岩岡中正
俳句に出合っていなかった頃の自分に戻ることができたら、
もっと気儘に人生を楽しむことができたかもしれないと、思うのだが、
一度、俳句の魔力にとり憑かれてしまってはもう手遅れというもの。
しかし、身を削るほどには程遠く、学ばなければならないことは一杯だ。
「楽しきこと」と「身を削り」とは、一見矛盾しているようだが、
俳句が、一つの文学であることの所以がここにあるのかもしれない。
俳聖、芭蕉の忌に、感慨深い思いを新たにした。
「阿蘇」主宰。「阿蘇」1月号〈近詠〉より抄出。(Midori)
俳句に出合っていなかった頃の自分に戻ることができたら、
もっと気儘に人生を楽しむことができたかもしれないと、思うのだが、
一度、俳句の魔力にとり憑かれてしまってはもう手遅れというもの。
しかし、身を削るほどには程遠く、学ばなければならないことは一杯だ。
「楽しきこと」と「身を削り」とは、一見矛盾しているようだが、
俳句が、一つの文学であることの所以がここにあるのかもしれない。
俳聖、芭蕉の忌に、感慨深い思いを新たにした。
「阿蘇」主宰。「阿蘇」1月号〈近詠〉より抄出。(Midori)