降る雪を見に出て我家眺めけり 永野由美子
「阿蘇」4月号 〈雑詠〉
熊本では、雪の降る日は数えるほどしかなく、俳人でなくても雪が降れば見に
出て行きたくなる。しんしんと降る雪は、まるでこの世を別世界に変えてしまう
ような神秘的な感動さえ覚えるものだ。見るとはなしに我家を眺めてみたものだ
ろうか。そこには、由美子さんが長く住み慣れている一軒の家があったはずだ。
「雪」によってもたらされた由美子さんの淡い感慨が伝わってきた。
「阿蘇」4月号 〈雑詠〉
熊本では、雪の降る日は数えるほどしかなく、俳人でなくても雪が降れば見に
出て行きたくなる。しんしんと降る雪は、まるでこの世を別世界に変えてしまう
ような神秘的な感動さえ覚えるものだ。見るとはなしに我家を眺めてみたものだ
ろうか。そこには、由美子さんが長く住み慣れている一軒の家があったはずだ。
「雪」によってもたらされた由美子さんの淡い感慨が伝わってきた。