切株といふあたたかきもののこゑ 岩岡中正
「阿蘇」4月号〈近詠〉
「昔、1本のりんごの木があり、かわいいちびっこと仲良し・・・」で始まるシェル・
シルヴァスタインの絵本 、『おおきな木』を思い出した。それは、ひとりの男の子
のために、実をすべて与え、枝をすべて与え、そして幹さえも与えてしまい最後
には切株だけになってしまうりんごの木の物語だった。やがて老人となった少年
は静かな場所を求めて切株に腰を降ろす。「阿蘇」主宰の一句に、ひとりの人間
に限りない愛を捧げる美しくも悲しい物語を思い出した。(Midori)
「阿蘇」4月号〈近詠〉
「昔、1本のりんごの木があり、かわいいちびっこと仲良し・・・」で始まるシェル・
シルヴァスタインの絵本 、『おおきな木』を思い出した。それは、ひとりの男の子
のために、実をすべて与え、枝をすべて与え、そして幹さえも与えてしまい最後
には切株だけになってしまうりんごの木の物語だった。やがて老人となった少年
は静かな場所を求めて切株に腰を降ろす。「阿蘇」主宰の一句に、ひとりの人間
に限りない愛を捧げる美しくも悲しい物語を思い出した。(Midori)