農場長のつぶやき

花苗生産農場ハイフラワーの農場長の日々のつぶやきです。うれしい事や驚いたこと農場での出来事をつぶやいています。

どんな肥料を・・・?

2009年12月21日 | 肥料
このごろすっかり冬になってしまって、気温がぐっっっっっと下がりましたね。

ガーデニング好きの皆さんはどんな肥料を使っていますか?

花壇苗を生産している私たちにとって(埼玉だけかな?)古典的な、しかも信頼されている肥料は “IB化成”と呼ばれている肥料です。

これは小分けにされていろいろな名前で売られていますが、大豆ほどの大きさの、白いタマッコロです。


この肥料はIB態窒素(アンモニア態窒素の友達)という成分を多く含んでいて、パンチが効いていて、ボリュームが出ます。 

しかもは色が抜群に黒くなる!

でも、雨続きの天気の時には・・・植物が伸びちゃいます。

それでも寒い冬には結構適しています。

ハイフラワーでも一年を通して露地栽培では使っています。



「肥料をあげているのに葉っぱが黄ばんでいる!」 という人もいると思います。

パッケージの裏に書いてある成分表をよく見てください。


窒素が6%とかのリン酸中心(20%以上)の肥料ではありませんか?

これは植物のボリュームを出す肥料というよりも、花をよくつけるため(いい花を咲かせるのとは違います)、または根をよく張らせるための肥料です。


また、窒素の含量が高い(10%以上)のに植物の動きが見られない場合には、窒素の中身をチェックしてください。


硝酸態窒素が是全窒素量の半分くらい入っていませんか?

その肥料は茎を丈夫にして植物をガッチリ太らせてくれます。

ただし、冬にはあまり皆さんが期待する効果は見られません。

でも、まったく肥料を吸っていないわけではないので様子を見てあげてください。

あげ過ぎに注意ですよ!


アンモニア態窒素が多い肥料は寒い冬にはお勧めできません。

アンモニア態窒素は植物が吸収するのに時間がかかります。温度が低いとなおさらです。

植物の成長に肥料が追いつかず、結果として肥料不足になってしまいます。


寒い時期に植物を動かすには葉面散布剤は有効だと思います。

根っこから肥料を吸いづらくなっているので、直接植物の体に肥料を与えます。

これにはアミノ酸を含んだ肥料がとても有効です。

もっと有効なのは酵素剤です。“HB101”はとても有名ですね。



こんなふうに生産者も結構いろいろ勉強して頑張っています。

皆さんの花作りも肥料成分をチョッと気にしているだけで今までとは違ったものになると思いますよ!



肥料と植物の関係は知れば知るほど難しいです! 

こんなことをもう20年・・・・・・ですよ。


    ・・・・・・あれっ、まだまだひよっ子ですかね?



   皆さんに協力いただいて、すこしづつ読んでいただいている方が増えてきました。
             ありがとうございます。
これでも結構まじめに花のことを考えている生産者のことをもっと知ってもらえるように、ここをクリックして頂ければうれしいです。

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