老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

海辺のドライブ

2016-10-19 00:04:52 | 俳句
      

庵治半島をドライブする。
「地球の真ん中で愛を叫ぶ」のロケ地にもなった場所で、日曜や祝日は若い観光客を見かけることがある。

半島の東側を巡ると一番高い、そう峠に西洋の城のように聳えている建物がある。
石の彫刻家「流 政之氏」のアトリエである。
一度、中に入りたいと思っているが、公開はしていない。
庭に立派な彫刻が飾られているのを、テレビで観たことがある。
広い庭から、瀬戸内海を見渡すことができる。
時々海を見ながらのドライブで素晴らしい景色を堪能して喜んでいる私。
神戸行きの船が眼下を過ぎてゆくときは手を振ってみたり、車を止めて海岸へ降りて行って満足をしている私。
この美しい景色を独り占めにし、いつだって海、空、鳥を楽しんでいるアトリエの持ち主を羨ましく思っている私。


    

サンポートの親水公園にある彼の作品。

        

四国村にある池と作り滝。

    

何と、竹林の径に沿うて立っている道祖神も彼のデザインによるものだと聞いている。

流氏は「サムライ・アーティスト」として世界的に有名な彫刻家である。
彼は昭和30年頃にこの地の石材工場内にアトリエを持ちそこで仕事を始めた。
亡くなった 「イサム・ノグチ氏」もここ庵治にアトリエを構えていた。
イサム氏のアトリエは、予約をすればいつでも入場をすることができる。

庵治石は日本三大花崗岩の一つで花崗岩のダイアと高く評価されている。
きめ細かな地肌で風化に強く、磨けば磨くほど艶が増す。

石の町庵治には至る所に彫刻が飾られている。
石屋の前を通ると、マリアさま、観音さま、閻魔さま、天使、狸、燈籠、ライオン、亀、あらゆる石の置きものが一緒に並んでいて笑を誘う。

一方で芸術作品。一方に遊び心いっぱいの置物、庵治の楽しい側面でもある。

ドライブがてら海辺の散歩を楽しんだ。

      🍒    地虫鳴く堂や閻魔の赤き舌

      🍒    菊日和老で賑ふ蚤の市

      🍒    秋暑し言葉を持たぬ石の獅子

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