老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

ながい 一日

2015-07-27 18:59:43 | 俳句
 体の調子が芳しくない。
土曜日に病院に行き、薬をもらい、きちんと飲んでいる。食事は、昨日は バナナ一本。お粥
ほんの少々。プリン一個。番茶を湯呑に 一日をとうして二杯。これでお腹の調子は、ますます悪くなる。絶食がよかったのかもわからないが、口いやしいものだし、体力が落ちてもいけないからと、食べた。

 10時、病院に。受付を終える。私の主治医の院長の診察日だが、予約制だし(申しわけございません、院長の待ち時間、ただ今2時間です)とプレートが下がっている。
夏風邪と判っているから、最初から、院長の診察は諦めている。
しかし、待たされた。待つのが大変だから、病院へ来るのはいやだ。病気になるのが悪いと言えば悪いのだが、待っている間が苦しそうな患者だっている。ひたすら待って、4~5分の診察で、詳しい説明もないまま、薬を貰って帰る患者の多いこと。

待つのを覚悟して、俳句の総合誌を持って来た。
長い間、俳句を休んでいたから、その間に、俳誌の中でも多くの俳人が入れ変わっている。
私が好きだった俳人は沢山お亡くなりになり、影も容も見えなかった、新進気鋭の新人作家が、活躍している。少し小粒かな?奇をてらいレトリックが多いのと、月並み。
皆さん、才能のうえに努力を重ね、それなりになっているのだろう。
句会や吟行をご一緒した方もお二人ほど、中央と地方で主宰になっている。並々ならぬ精進をして、一派を率いて活躍されている。尊敬する。

 長谷川櫂 が沖縄50句。

   光あふるる緑の芝を基地といふ

   まんた泳ぐ太平洋の明易し

   ある夜夢にいづこの空の雲の峰

   ガジュマルの神老いたるか木下闇
    
   大夕焼け沖縄還るところなし 

   潔き者から死ねり生身魂

   戦死おほよそ犬死なりき草しげる 

   貝殻といふ冬麗のかけらかな

   琉球は大夕焼けの花の奥



  「戦後70年  戦争と俳句」 より
      金子氏、宇多氏、高野氏  三名の対談。

    椰子の丘朝焼しるき日日なりき   金子兜太

    終戦といえば美し敗戦日   宇多喜代子

    薄全員かつて兵士たり    高野ムツオ
   

 待ち時間の間に読んだ俳誌から。
安保法案、云々、日本を戦争に参加できる国にしょうと、安倍さんや自民党は躍起になっている。
戦争は絶対に反対だ。

家に帰ったのは3時。草臥れた。

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