老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

ギャング猫

2015-07-22 10:48:11 | 俳句


 姫 が又襲われた。
2ケ月くらい前、庭でいる時、お隣の猫に襲われて瀕死の状態になった。どこかの野良と、思っていたのだが、どうも、すぐの隣の飼い猫らしい。

 昨日の朝5時ごろ、寝ている私のベットに来て、顔にキスの連続。

姫 にお腹が空いた時とか、窓を開けて欲しい時は キス をするよう、ことあるごとに教えた。
私にキスをした時 餌のお皿を見ると、皿が空っぽになっている。
「 姫 まんま ほしいん?」
「ニヤーン」
会話成立。 姫 が餌を置いている場所に先導。

「ニャーニャー」
と胸に来てキス。
「何」
玄関に先導。玄関の扉を開けると、指定の場所に行き、外を通る人を見ている。

 昨日の朝も、キス キス。 姫 に付いて行くと、窓を開けてくれと言う仕草。
寝室の隣の窓を開けてやる。ベランダに出て行ったのを見て、私はベッドの戻り又眠りに、、、。
6時頃、夫がベットから、とび降りて大きな声で何やら叫びながら窓から出て行った。
何ごとが起こったのか、私も目が覚める。
「姫 の悲鳴が聞こえたので、ベランダを見ると、姫 がやられている。」
咄嗟に気が付いた夫の、これも悲鳴に近い声。
ベランダには 姫 の抜けた毛が散乱している。
姫 はぐったりして起き上がることも出来ない。足から、血が出ている。

2階のベランダだ。不法侵入もいいとこ。人間だったら、警察に。。。
庭で喧嘩をしてからは、デッキと私達を従えてしか庭に降りることもしなくなっていた。
スカートをひぱって
「ちょとちょと母さん、、、ニャーニャー」
と言うおねだり。退屈していると思い、抱いて外を少し歩いてやる。
過保護だと思うが、ギャング猫に襲われてからは、まことに気弱になっていた。
まさか、それが、2階にまで、どうやって登って来たかしれないが、夫も私も 姫 も、2階は安全な場所だと思っていたのに。



姫に 触ろうとすると蚊がなくような小さな声で
「ニ~~ヤ~~」
びっこをひいてお仏壇の後ろに隠れてしまった。出てこない。2階に 姫 のトイレがあるから、急きょ 1階にもトイレをつくる。
お仏壇の後ろから、這って出て来た。骨折しているかも知れないから、医者に行こうと抱こうとすると、触れるだけで悲鳴をあげる。どうしょう、おろおろ。血が出ているところには、夫と二人がかりで、止血剤と傷薬を長い毛の上から塗る。いやがって、噛みつきにくる。姫 としては、そっとしておいてと、這って、納戸に入ってしまった。色々、使わないガラクタを積んでいて、隠れるのに、納戸の中が好きな 姫。

今朝は 一番に動物病院に連れて行く と予定をたてていたのだが、そろそろと歩き、餌の皿の前に行き、後ろを振り返り、私を見上げて
「ニャーーニヤー」
「姫 まんま」
「ニャー アアー」
とりあえず、お腹が空いたことは、少し元気を取り戻したみたい。

ギャング猫め。許さないぞ。今度、家に来たら 水 ぶっかけてやるから。  ああ腹が立つ。庭ならまだしも、2階まで来て悪さをするとは、、、、、、
様子を見て病院へ。

 毎日の生活ではいつなんどき、何が起こるかも知れない。 姫 にとってはえらい災難だった。


      石橋をはさみ二艘の藻刈り舟   オソマツ

コメント
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