尾形六郎兵衛 著「六十年目の自画像」明治の大関大達の記述を引用(羽黒蛇)
昭和37年の本、「六十年目の自画像」より、大関大達の記述を引用。
大達は、力はたいへん強く、両手で相手の首を挟みつけて投げ倒す、いわゆる徳利投げという技をよく用いた。また仕切りのときは、両手を土俵の上におろさず、拳骨(げんこつ)を相手の目の前に出してチラつかせ、相手の立ち上がりを誘う中腰仕切りをやっていたという。大達の相撲振りは、もとより技巧派ではなかった。力相撲の強引相撲で、恐るべき荒法師であったようだ。
大達は、喜怒哀楽を露骨に現わす直情径行的な人柄であったとおもう。しかし、それだからといって、大達を非難するのは当たらない。こういう英雄的人物は、勝れた特長と、大きな欠陥とが、その中に共存するのが世の常だからである。引用終わり。
白鵬は大達タイプの力士なのかもしれない。羽黒蛇
昭和37年の本、「六十年目の自画像」より、大関大達の記述を引用。
大達は、力はたいへん強く、両手で相手の首を挟みつけて投げ倒す、いわゆる徳利投げという技をよく用いた。また仕切りのときは、両手を土俵の上におろさず、拳骨(げんこつ)を相手の目の前に出してチラつかせ、相手の立ち上がりを誘う中腰仕切りをやっていたという。大達の相撲振りは、もとより技巧派ではなかった。力相撲の強引相撲で、恐るべき荒法師であったようだ。
大達は、喜怒哀楽を露骨に現わす直情径行的な人柄であったとおもう。しかし、それだからといって、大達を非難するのは当たらない。こういう英雄的人物は、勝れた特長と、大きな欠陥とが、その中に共存するのが世の常だからである。引用終わり。
白鵬は大達タイプの力士なのかもしれない。羽黒蛇